ペップ、成績不振&ネガティブ発言の増加に心配も…マン・C番記者「常に変わり者と言われてきたはず」
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督について、『The Athletic』の番記者が分析している。 【順位表:プレミアリーグ】 昨季史上初のプレミアリーグ4連覇を達成し、今季も王者として臨んだマンチェスター・C。しかし10月末から深刻な不振に苦しんでおり、直近の公式戦10試合でわずか1勝(2分け7敗)、グアルディオラ監督も指導者キャリア初の5連敗を喫した。11月以降の公式戦「21失点」は欧州5大リーグワーストを記録するなど、難しい状況が続いている。 そうした苦境の中、グアルディオラ監督は直近のチャンピオンズリーグ・ユヴェントス戦(0-2)前に『Amazon Prime Sport』で「(不振によって精神状態は)最悪で、うまく眠れていない。今は食事の消化も悪く、夜はスープだけなんだ」と告白。会見でナーバスなコメントが増えたことに心配の声も上がっていたが、『The Athletic』のマンチェスター・C番記者サム・リー氏は以下のように指摘している。 「彼がナーバスになるのを新しいことのように言う人もいるが、彼の言動は常に変わっていると言われてきたはずだ。今の言動は負けているからか?それとも性格か? 彼への質問は明らかにネガティブになっている。それは間違いではなく現実であり、だからこそ答えもネガティブになる。だが、チームはこれまで通りのことを続けているし、彼もロッカールームの信頼を失ったわけではない」 「ここから成功するには、グアルディオラがいつも言うように『勝っている時に調子に乗りすぎない』ことが重要になる。もちろん、今は何もやってもうまくいかないので、選手も苦しい。だが、彼のアプローチは同じである。毎日解決策を考え、試合で常にストレスを感じている。シティが勝っている時も同じだ。カウンターを受けている時にストレスを感じ、ピッチにうずくまったり、頭を掻いたりする。フェイエノールト戦(3-3)で崩壊した時はどうだったか? もちろん、頭を掻きむしっていた。いつもそんな感じだ」 「今の結果は、明らかに彼が頭を掻きむしる回数を増やしている。だが、彼自身が変わったとは思えない。4連敗後に新契約にサインしたのは『チームを復活させるために残らないといけないと感じている』とのことだった。状況が悪化すれば悪化するほど、彼は修正を決意するだろう」 一方でリー記者は、「ペップは疑問を持った時、何をするだろうか? パスをこれまで以上に増やし、中央にもっと人を集める。だが、誰が中央に入る? 誰がパスを出す? 彼らはボールを失いすぎているし、カイル・ウォーカーはもうスピードがない。あるいは、ヨシュコ・グヴァルディオルの位置は高すぎる。こうしたペップの解決策は現時点でほぼ当てはまらないため、さらに問題を引き起こすだけだ。彼はチームの限界を理解しているものの、その解決策こそが問題であり、それが終わりのない悪循環に陥っている理由だ」とし、グアルディオラ監督の采配に苦言を呈した。