再びFAの“主役”に…?巨人が獲得した大物FA戦士(2)2000年代「1番の成功例」か
現代のプロ野球では、様々な球団へのフリーエージェント(FA)移籍が活発化している。かつては読売ジャイアンツが「球界の盟主」と呼ばれ、FA権を行使した一流選手が、軒並み巨人へ移籍する時代があった。そこで今回は、かつて巨人がFAで獲得した大物野手を取り上げたい。
小笠原道大
投打:右投左打 身長/体重:178cm/84kg 生年月日:1973年10月25日 経歴:暁星国際高 - NTT関東 ドラフト:1996年ドラフト3位 2000年代以降に読売ジャイアンツが獲得したFA選手の中で、最も輝きを放ったのが小笠原道大だろう。 暁星国際高校を卒業後、社会人野球のNTT関東を経て、1996年ドラフト3位で日本ハムファイターズに入団。 1999年にレギュラーへ定着すると、2000年は135試合出場で打率.329、31本塁打、102打点の好成績に加え、182安打を放って最多安打のタイトルに輝いた。 2006年には打率.313、32本塁打、100打点をマークし、リーグ優勝・日本一に貢献。本塁打王・打点王の打撃2冠に加え、パ・リーグMVPに輝くと、同年オフにFA権を行使して巨人への移籍を決めた。 移籍1年目の2007年にも打率.313、31本塁打、88打点をマークし、セ・リーグMVPに選出。史上初となる両リーグを跨いでの2年連続MVPを獲得した。 翌2008年には全144試合に出場して打率.310、36本塁打、96打点の好成績をマーク。その後も主軸打者としてチームを牽引し、2010年まで4年連続打率3割・30本塁打を記録した。 しかし、2011年を境に大きく成績を落とすと、22試合の出場にとどまった2013年オフ、自身2度目となるFA権を行使して中日ドラゴンズへ移籍。 中日でも代打の切り札として輝きを放った小笠原。プロ通算2120安打、378本塁打という輝かしい実績を残し、2015年限りで引退を決断した。
ベースボールチャンネル編集部