ワインディングも楽しめる今どきハーレーの楽しみ方。最新「ストリートグライド/ローライダーS」の魅力
■完全新設計で生まれ変わった新型ストリートグライド 新型ストリートグライドは文字どおりの完全新設計だ。新たに水平基調のデザインが与えられ、空力を徹底的に見直されたフェアリングには特徴的なイーグルデザインのLEDヘッドライトが与えられ見た目も洗練された。ハーレー伝統の45度Vツイン排気量1923ccを誇る「ミルウォーキーエイト117」エンジンは新たな液冷式シリンダーヘッドの採用により、ライダーに当たる熱を低減しつつ性能も向上。最高出力で3%、最大トルクで4%アップの107HP/5020rpm、175Nm/3500rpmへと強化されている。
車体面でもフレームとスイングアームの構造や素材を見直すことで剛性バランスを最適化しつつ8.2kg軽量化。また、SHOWAとの共同開発によるリアサスペンションのトラベル量を従来の1.5倍となる3インチまで増やして路面追従性を向上、新設計の前後一体型シートの採用で快適性をさらに高めるなど、走りのパフォーマンスとともに快適性も向上させている。 さらに電子制御も4種類のライディングモード(ロード、スポーツ、レイン、カスタム)に対応して出力特性やエンジンブレーキ、コーナリングABS(C-ABS)&トラコン(C-TCS)を最適化する最新の安全強化パッケージを投入。タッチスクリーン式の12.3インチ TFT ディスプレイを通じて操作可能なインフォテイメントや、走行中でもクリアなサウンドを楽しめる新型4チャンネル200Wアンプを採用。ツーリングに必須のナビ機能についてはApple CarPlay 画面を全面表示することも可能だ。なお、価格は従来モデルから据え置きの369万3800円(税込)とコスパ的にも納得のいく設定になっている。
■ハーレーならではのグライド感は残しつつスポーティに 1969年製に初めてバットウイングフェアリングが採用された「エレクトラグライド」を彷彿とさせるシルエットはまさにハーレーの象徴だ。その意味でストリートグライドはハーレーの中でも最もスタンダードな存在とも言える。巨体でもシートが低く乗り降りしやすいのもハーレーの美点。とくにストリートグライドはハンドルの位置が低く、グリップも近く感じられるため自然なフォームで乗れるので楽だ。