G大阪DF中谷「ごっつぁんゴール」 全38戦フルタイム出場、名古屋から今季加入「覚悟を持ってやり続けた」
◆明治安田J1リーグ▽第38節 G大阪3―1広島(8日・パナスタ) G大阪のDF中谷進之介が今季4点目をマークし、チームを4連勝に導いた。 1―0の後半36分、敵陣右サイドで得たFKをMF鈴木徳真が蹴り込み、ファーサイドでMFダワンがヘディングで折り返す。最後に中谷が相手GKと競り合いながら詰めた。 「あれは持ってました。最初、俺のところにボールこないかなと思って、ダワンが競りそうな時に当ててゴールを割った。ごっつぁんゴール。おまけがついてきてよかった」 8試合ぶりの今季4点目。1―0の後半25分に相手の得点がVARによるオフサイド判定で取り消された中、貴重な追加点となった。 今季はJ1のフィールド選手で唯一、全38試合でフルタイム出場を達成した。「順位を上に上げられた。シュートブロックで止められたシーンは多かったので、改めて自信になった」と充実感をにじませた。 昨年冬、強い覚悟を持って名古屋から加入した。「振り返ると、名古屋から移籍する時に『なんで?』というのは言われた。ただ、自分の中で何かを変えないといけないと思った。決断自体は自分の今シーズンによって、正解か不正解はないけど、いい移籍をしたなと思われるようにしたいと思ってたので、覚悟を持ってやり続けた。チームの上昇とともに、感覚もすごく良かったので決断できて良かった」とかみしめた。 1対1の強さなど、J1屈指の守備力を発揮。日本代表復帰への思いも常に持ち続けている。「意識はしていますけど、そこは僕がどうこうできることではない。実際けが人も出ているし、チャンスはないことはない。今シーズン続けてきたことを来シーズンできれば(代表復帰は)なくはないと思っている。狙うことはもちろんするし、常にそこは見続けてやりたい」 チームは首位神戸と勝ち点6差の4位でフィニッシュした。タイトル獲得には何が足りないのか―。中谷は今後突き詰めるべき要素について力説した。 「試合に入って最初から戦うところ、神戸戦はそこが出せなかった。出せてたけど、いい流れに持ってこられなかった。毎試合あの熱量できるかというと、リーグ戦は波があるけど、ダメな時にどうやって勝ち点を取るかだと思う。今年はシーズン始めに良くて、夏場で苦しんだ。あと2試合くらい勝ってれば優勝を狙うところに最後いられた。シーズン通して波のなさ、苦しくなった時に打破できる力が持つこと。ベースはできたと思うので、それを上乗せできるともっと高い位置へいけると思う」 移籍を経て、よりたくましさを増した28歳のDFリーダーは来季、クラブの通算10個目のタイトルを目指すチームの中心を担うはずだ。
報知新聞社