「よくできたね」は禁句です!部下、後輩への〈ほめ方〉で損する人・得する人の「決定的な違い」
「いつもいてくれること」への感謝を伝える
【損】いつも頑張ってるよね ↓ 【得】◯◯さんがいてくれてよかった いつもずっと良い仕事をしてくれている。そのほめ方は、実はとても難しいです。具体的なポイントで感謝を伝えるのが基本ですが、どうしても同じことを繰り返し伝えてしまうことになるので気が引けてしまうでしょう。 結果的に「いつも頑張ってるよね」と行動をほめようとしているのにものすごく抽象的な伝え方になってしまいがちです。 そういうときは存在そのものに言及してみましょう。存在承認とも呼ばれますが、相手がいつもいてくれることそのものに感謝を伝えるわけです。周囲の状況を見て、仲間の仕事をどんどん手伝ってくれる人がいたとします。 「いつもみんなのために頑張ってるね」と伝えるのではなく、「◯◯さんがこのチームにいてくれて、本当に助かっています」と伝える。ちゃんと自分の存在を認めてもらえている、というふうに思えるには日々の積み重ねが欠かせません。 ですから、存在を認めるというのは、実は日々の積み重ねに感謝を伝えることになるわけです。 ちなみに、存在承認の際にはあまり具体的なポイントを言いすぎない方が吉です。「資料作りがうまくて、ほんといてくれてよかった」と言われたら、自分の価値は資料作成にしかないのかと感じてしまいますから。自信やモチベーションをなくしている人には、いつもいてくれることへの感謝を伝えていきましょう。 * * * つづく記事〈部下、後輩への〈ダメ出し〉で損する人・得する人の「決定的な違い」… 「ずっと気になってた」は絶対NGワード〉では、どんなダメ出しの言葉なら効果的なのか見ていきます。
藤田 卓也(コピーライター)