上位浮上へ欲しい「救世主」3連勝から一転2連敗…勝率5割へ逆戻りのSAGA久光スプリングス【SVリーグ女子】
バレーボールの大同生命SVリーグ女子で初代女王の座を狙うSAGA久光スプリングスは23、24日に福島県営あづま総合体育館でデンソーエアリービーズと対戦し、セットカウント1―3(25―19、23―25、17―25、20―25)と同2―3(25―23、25―15、21―25、17―25、11―15)で連敗した。通算7勝7敗となり、順位は前節の7位から一つ下げ8位(14チーム中)。次節30日、12月1日は長崎市のハピネスアリーナでAstemoリヴァーレ茨城とのホーム戦に臨む。 ■新ユニホームで3人娘がかわいい~~ポーズ【写真】 3連勝の勢いとともに乗り込んだ福島でSAGA久光の選手たちが唇をかみしめた。連日の逆転負け。特に24日は2セットを先取しながら、ひっくり返された。「最後、勝ちきれなかったのは非常に悔しい」。二つの貯金を吐き出し、勝率5割へ逆戻り。酒井新悟監督(55)はこみ上げる感情を隠しきれなかった。 酒井監督が挙げた敗因は「相手に決められるシーン」と「自分たちのミス」の多さだった。総得点ランキングでリーグトップを走るブラジル代表のオポジット、モンチベレル・ロザマリア(30)にはこの2日間、アタックだけで23得点(52打数)と34得点(61打数)を献上。決定打を繰り出された上に、レフト対角を組む日本人選手に随所でブロックを利用されて得点されたこともボディーブローのように効いた。 24日の第3セットは中盤以降の連続失点で相手に流れを渡し、続く第4セットは一進一退が続いた序盤にミスで連続得点できなかったことが響いた。デンソーには昨季プレーオフの5位決定戦でストレート負けを喫したのを皮切りに、黒鷲旗全日本男女選抜大会の準決勝、今回の2試合と合わせて4連敗。相性の悪さは気がかりだけにSAGAアリーナで迎え撃つ来年3月の2試合では雪辱して苦手意識を払拭したい。 ホーム&アウェーの44試合で争われるレギュラーシーズンで、SAGA久光は約3分の1を消化した。開幕からのフル出場選手は3人。キャプテンでセッターの栄絵里香(33)とミドルブロッカーの平山詩嫣(24)、そしてリベロの西村弥菜美(24)だ。軸が安定している上に、深澤めぐみ(21)や北窓絢音(20)といった若手アタッカーの台頭もある。 24日のデンソー戦では「戦力としての貢献はもちろんですが、いろいろなチームで得た私自身の経験や、こうした方がいいのではという部分のバランスを考えながらサポートしたい」と口にする新加入のミドルブロッカー、渡邊彩(33)が持ち前の移動攻撃などで存在感を示した。選手のコンディションやストロングポイントを見極めながらチームビルディングを進める一方で、やはり上位浮上へ欠かせないのが「救世主」だ。仕切り直しの地となる次節の長崎で待望する。 【#OTTOバレー情報】
西日本新聞社