小芝風花、大活躍の裏で抱く確固たる信念 「この13年間があったからこそ、いまの自分がある」
芸歴13年の小芝風花にとって、ターニングポイントとなった作品は?
ーー現在は主演ドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』も放送中です。 小芝:芸歴13年になるんですけど、同年代の方と比べると歩みはすごく遅いほうだったので、その分、いまの自分の環境のありがたみを実感します。それこそ昔は自分の中でモヤモヤする時期もあったのですが、この13年間があったからこそ、いまの自分があるんだなと。 ーーここ数年は本当に目覚しい活躍をされていますよね。 小芝:10代のちょっと苦しかった時期を乗り越えて、20歳を超えたあたりから、以前お仕事をご一緒した方から「次はこういう役で見てみたい」と声をかけていただけることが増えてきたんですよね。そこから少しずつ可能性が広がっていった気がします。その積み重ねで、自分自身にも少しずつ自信がついてきました。でも、自分の力だけでは絶対に無理なことで。いままで出会って、一緒にお仕事をしてきた人たちはひとつの作品を作り上げる“仲間”だと思っているので、そういう人たちをとにかく大事にしたいなと心がけています。 ーー今回のケイトもある意味そうでしたが、カッコいい役を演じることも増えてきましたよね。 小芝:やっぱり『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)が大きかったと思います。初めましての方だったら、あの役を私にお願いしたいと思う人は絶対にいないはずなんです。ただ、プロデューサーの高崎壮太さんが“4度目まして”で(笑)、「小芝さんがこの役をやったら絶対おもしろいと思います」とオファーしてくださって。まさにそれも“縁”ですし、そういう信頼関係の積み重ねによって新しい挑戦ができると思うと、本当にありがたいなと思います。 ーー小芝さんにとって『波よ聞いてくれ』はターニングポイントとなった作品ですか? 小芝:間違いなくそうですね。今年27歳になりましたが、それまでは“笑顔で明るくて元気いっぱい”みたいな、20代前半のイメージがすごく強かったみたいで(笑)。そういうパブリックイメージを変えてくれた作品でもありますし、自分でもどうなるかわからないような大きな挑戦でもあったので、私にとって『波よ聞いてくれ』はすごく大切な作品です。 ーー今後もご活躍が続くと思いますが、小芝さんが目指す俳優像について教えてください。 小芝:主演とか立場は関係なく、おもしろい役をどんどんやっていきたいですし、素敵な俳優さんって、キャスト一覧に名前が載っているだけで絶対その作品を観ようと思えるので、「小芝風花が出るなら絶対に観たい!」と思ってもらえるような役者でありたいなと思います。
宮川翔