「オオタニに息子が目を丸くしてたよ」鉄人フリーマン…大谷翔平とベッツの後ろで頼れる“良きパパ”かつ「じつは155km投手だった」二刀流への敬意
満身創痍でも鉄人…じつは高校時代、剛球投手だった
フリーマンは今季後半戦、まさに満身創痍だった。 後述する息子の難病による離脱から復帰後、守備時に右手中指を亀裂骨折。さらに地区優勝を決めたパドレス戦で右足首の捻挫を負った。ポストシーズンでは走塁や守備で右足をかばうような仕草をたびたび見せたり欠場する試合もあったが、ワールドシリーズ最初の打席ではレフト線安打の処理を相手守備がもたつく中で激走し、三塁打にする鉄人ぶりだった。 今季、連続シーズン打率3割こそ「4」で途切れたが、35歳にしてメジャー現役最多の2267安打。20本塁打以上をマーク(通算343本塁打)したのはメジャー15年で11回、堅実な一塁守備も含めた安定感は、ドジャースが2022年に結んだ6年1億6200万ドルの高評価を物語る。 そんなフリーマンだが……実は二刀流のセンスを見せていた若き日があったのだという。 フリーマンは高校時代に最速155km/hのフォーシームを投げ込む才能の持ち主だった。しかし四竃衛記者の2021年オールスター時の取材によると、フリーマン本人が二刀流をもしやったら? という記者陣の問いに対して「腕が吹っ飛ぶよ」と冗談めかしたように――打者に専念して07年ドラフト2巡目でブレーブスに指名された。 冒頭の言葉を筆頭に、ブレーブス時代からフリーマンは大谷の二刀流を称え続けてきた。投手経験のある大打者として、二刀流へのリスペクトは心からのものだろう。
息子がずっとオオタニの打撃を見ていたよ
<名言2> 息子を連れて、グラウンドで一緒にダービーを観ていたんだ。彼は目を丸くしてずっと大谷のバッティングを見ていたよ。 (フレディ・フリーマン/Number1035号 2021年9月9日発売) ◇解説◇ フリーマンを語る際、よく話題になるエピソードが「家族」である。両親はともにカナダ人。母親は皮膚がんでフリーマンが10歳の時に亡くなっているが、ワールドシリーズ第1戦でサヨナラ満塁本塁打を放った際にはスタジアムで観戦した父と喜びを分かち合うなど、絆の深さを感じさせる。 さらに妻は俳優でもあり、2人の間には3人の子供がいる。2024年3月31日のカージナルス戦では、山本由伸のアメリカ初登板前に長男チャーリー君が始球式で登場し、ストライク投球に笑顔を浮かべる父親の姿があった。 そんなチャーリー君、じつは熱心な「オオタニ・マニア」なのだという。そのきっかけは前述した2021年オールスター前日に行われたホームランダービーである。家族と一緒に和気あいあいとグラウンドレベルで見る選手が多いが、パワーヒッターとして開花した大谷の打撃にチャーリー君の心はときめいたようだ。それは打撃だけでなかったようで……。 「チャーリーはピッチングもバッティングも大好きだから、ショウヘイの熱狂的ファンにならないわけにはいかないよね」
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