【有馬記念】ローシャムパーク 米国でつかんだ新スタイルでG1初奪取へ ポイントは折り合い
「有馬記念・G1」(22日、中山) アメリカ遠征でつかんだきっかけを武器にG1初奪取を狙う。BCターフ2着のローシャムパークは15日、美浦坂路を単走。1本目を4F60秒7で登坂すると、2本目は4F53秒1-38秒1-12秒2をマークした。抜群の行きっぷりに、鞍上は抑えるのにひと苦労。田中博師は「そこが課題なんです。前進気勢が強い子なので、折り合いが鍵になってくる」と分析。その上で「少しはみ出ているが、まだコントロールが利く範疇(はんちゅう)ですね」とうなずいた。 レースから3日後に帰国し、急ピッチで調整は進められてきた。「コンディションはいいが、体の傷みが今回はきつかった。まだ(傷みは)取り切れていないかな…という感じ。きょうやってどう転ぶかですね。息も少し重さが取り切れていないので、あと1週間を考えていきたい」と指揮官は慎重な姿勢を伝える。 それでも、勝負どころからまくり気味に進出する新スタイルを前走で初披露した。「新たな一面が見られました。乗り難しい面はあるけど、そこをうまくコントロールできれば」。大胆騎乗でグランプリでも台風の目になる。