日本維新の会の共同代表に就任した前原誠司(まえはら・せいじ)氏の経歴・政策まとめ
日本維新の会は12月2日に開いた両院議員総会で、共同代表に前原誠司(まえはら・せいじ)氏を選出しました。日本維新の会の党規約では共同代表を設置することができ、首長が代表に就いた場合は国会議員団の長から選任すると規定されていました。1日に同党代表に就任した吉村洋文氏は前原氏を推す意向を表明しており、他に立候補者もいなかったため前原氏が無投票で共同代表に就任しました。このコラムでは前原氏の経歴や政策をまとめました。
前原氏は京都市出身、党代表や外務大臣、国交大臣などを歴任
前原氏は1962年4月30日生まれ、京都市出身です。京都2区選出の衆院議員です。 京都大学法学部卒業後、松下政経塾に入塾し、1991年京都府議会議員選挙(左京区)で初当選。1993年衆院選で旧京都1区にて衆院議員に初当選。以降、11期連続当選しています。 民主党政権下では外務大臣や国土交通大臣、内閣府特命担当大臣(経済財政政策、科学技術政策、原子力行政、宇宙政策担当)などを務めました。 初当選時には日本新党に所属。2期目以降には、所属していた民主党や民進党の代表、国民民主党代表代行、教育無償化を実現する会代表などの要職を務めてきました。日本維新の会には今年10月に合流しました。
前原氏が掲げる政策は?
共同代表に選出された後、前原氏は「国会議員にならしていただいて31年になりますけれども、指名をいただいて代表するのは初めて。逆にその重さ、責任の大きさを感じています」とあいさつ。維新が掲げてきた都構想を「二重行政をなくすチャレンジ」と評価し、「徹底的な行財政改革をやれば、もっともっと国民に負担を求めず新たなチャレンジができる。それを行うのが維新」との思いを語りました。維新のめざす方向性としては「教育」を挙げ、教育の無償化を全世代型で取り組んでいきたい考えを示しました。「維新は何をする政党なのかをしっかり議論しながら力を合わせて取り組ませていただきたい」と力を込めました。 前原氏は自身の公式サイトで以下の政策を掲げています。 目指す方針 日本の政治体制の改革:一党支配から、二大政党制へ 次世代に負担のない国家運営:財政赤字の解消、人口減少への対策、少子高齢化への対策、不況・雇用難への対応 目指す政治家像:坂本龍馬 目指す国家像:尊厳ある国家 自らの国に誇りを持って、他国からも尊敬される国家に。 外交・安全保障/自立と協調/アメリカを中心に他国と協調。ただし、自分の国は自分で守る。 経済/外に開かれた国家/通商貿易を拡大。対日投資を促進。 内政/住民参加型分権社会/地方主権を促進。国の役割は、外交・安全保障、マクロ経済調整、教育、福祉に限定。