発進間近!ベールを脱いだ新型フリードの内外ディテール明らかに!2024年6月登場!
開発陣の良心が光る5ナンバーサイズ
内外スタイルにステップワゴンの要素が随所に見え隠れしている。ボディカラーしだいで印象は変わってくるのだが、身を包むプレーンな面質はステップワゴンを思わせるし、ライトまわりにもステップワゴンとの関連性を感じさせる。 サイドは、従来あの向きこの向きに走っていたプレス線があったほか、ドアハンドル直下のライン後端にスライドドアの中間レールを合わせ、そのレールがさらにリヤからまわり込んできたリヤランプに突き刺さるなど、処理が煩雑だったが、新型はスライドレールがリヤランプと訣別、凹型のプレスとレールはサイドだけ(下部に薄いラインはあるが)で完結させてすっきりしており、好感が持てる。 新型の車両寸法は次のとおりだ。 ★新型フリード・車両サイズ(全長×全幅×全高。()内は現行型) ・フリードAIR:4310×1695×1755mm(現行フリード:4265×1695×1710~1735mm) ・フリードクロスター:4310×1720×1755mm(現行フリードクロスター:現行フリードと同。) 長らく5ナンバーサイズを維持していたステップワゴンも、現行型へのモデルチェンジ時に全長・全幅でついぞ3ナンバー域に踏み込んだ。 「フリードよ、次はお前もか?」と予想されたが、ふたを開ければ5ナンバー。車庫事情でステップワゴンをあきらめ、初代、現行フリードに乗っているユーザーはいま頃ホッとしていることだろう。ここは開発陣の良心に大拍手を贈るべきだ。 新型のサイズは、基本的に小型車枠に収まっている。「基本的に」というのは、今回、小型車枠を守っているのは、7人乗り/6人乗り=つまり3列シートの「フリードAIR」に限られ、6人乗り/5人乗りの「フリードクロスター」は、幅で小型車枠を20mm超える3ナンバーサイズとなるからだ。 といっても、ボディ骨格をイチから見直して3ナンバー化を図ったステップワゴンと異なり、フリードクロスターはホイールアーチに厚いプロテクターをつけたがゆえの3ナンバー。ゆえ、日常の取りまわしには影響ないだろう。 全高はほとんど同じ。なのに従来サイドから見たときに感じられた寸詰まり感が新型で解消されているのは、全長が45mm延ばされたせいだ。おかげでサイドシルエットはごく自然に目に映るようになっている。