【ニッチな疑問】暑い日と寒い日しかないので、「1年中」エアコンをつけっぱなしでも問題ないですよね? 実際、いくらかかるのでしょうか?
地球温暖化の影響で、春や秋といった過ごしやすい季節が短くなってきています。なかには、「エアコンを使う頻度がこれまでよりも増えた」と感じる人も多いのではないでしょうか。 つけたり消したりを繰り返すなら、いっそのこと1年中つけっぱなしにすることを考えている人もいるでしょう。そこで、今回は1年中エアコンをつけっぱなしにしたら電気代はいくらかかるのかについて解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
エアコンの電気代の計算方法
まず、エアコンの電気代の計算方法について解説します。家電製品の電気代を求めるための計算式は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間×料金単価(円/kWh)」です。1kWは1000Wとなるため、600Wの場合は0.6kWとなります。 料金単価は、契約会社や契約プランによってさまざまです。全国家庭電気製品公正取引協議会によると、現在の電気料金単価の目安は、31円(税込み)となっています。そのため、仮に600Wの消費電力の家電製品を1時間、料金単価31円で動かした場合の電気代は約17円(0.6kW×1時間×31円/kWh)です。 ただしエアコンの場合、消費電力は冷房の場合と暖房の場合とで異なり、最小消費電力と最大消費電力があります。これは、エアコンの消費電力が外気温度や設定温度などによって変わるためです。 そこで、エアコンでは期間消費電力量(kWh)によって電気代を計算します。エアコンの電気代を少しでも安く抑えたいのであれば、この期間消費電力量が低い製品を選ぶのがよいでしょう。
1年間つけっぱなしにしたらいくらになる?
ここでは、期間消費電力量630kWhのエアコンを、料金単価31円として1年間つけっぱなしにした場合の電気代をシミュレーションしてみましょう。まず、1時間あたりの電気代を求めます。 計算式は「0.63kWh×1時間×31円」で約20円です。つまり、1日あたり約480円(20円×24時間)となります。1ヶ月が30日とすると、1ヶ月あたりの電気代は約1万4400円(480円×30日)、1年間では約17万5200円(480円×365日)です。