責任者置かずリスク管理不足 島根スライダー事故報告書
島根県邑南町のレジャー施設「瑞穂ハイランド」で昨年8月、ウオータースライダーで遊んでいた男児が別の児童と衝突して死亡した事故で、弁護士や医師らで構成する町の検証委員会は26日、見守りスタッフに現場を包括的に仕切る責任者がいないなど、リスク管理が不十分だったのが原因とする報告書を石橋良治町長に提出した。 報告書は引率スタッフの指揮命令系統が不明確な上、担当者が事前にスライダーを体験せず、危険に対する認識もなかったと指摘。事故直後は意識があった岩本君をスタッフが「熱中症かもしれないけど、疲れているだけ」と考え、結果として迅速に119番しなかったことも明らかにした。