ロス近郊山火事、ハリウッドにも拡大 セレブ避難 YOSHIKIやワンオクTakeらも
米カリフォルニア州ロサンゼルス西部や北部近郊で現地時間7日午前(日本時間8日)に山火事が発生し、8日も拡大した。地元消防は5人が死亡したと発表。地元紙によると、住宅など2000棟以上が焼失した。近郊では少なくとも4カ所以上で火災が発生。映画産業の中心地ハリウッドの北に位置し「ハリウッド」の文字をかたどった象徴的な看板があるハリウッドヒルズでも出火。ハリウッド中心部まで火災が拡大することが懸念されている。 被害を受け、米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、17日に予定していた各賞候補の発表を19日に延期した。賞の投票権を持つ映画監督や俳優らの多くがロサンゼルスやその周辺に住んでおり、被災したり避難していることを配慮した。大きな被害を受けたロサンゼルス西部の高級住宅街パシフィックパリセーズには、トム・ハンクス(68)ら俳優の自宅も多い。SNSを通じて、自宅が焼失したことを明かしたパリス・ヒルトン(43)は「言葉にならない」と悲痛のコメント。2023年アカデミー賞助演女優賞を受賞したジェイミー・リー・カーティス(66)はSNSで「私たちの愛する近隣が消えた」と報告した。 ロサンゼルス在住の日本人も続々と避難。ミュージシャンのYOSHIKIはSNSで「自分のレコーディングスタジオがあるハリウッドでも新たな火事が発生、自分も含めて全スタッフが避難」と投稿。ロックバンドONE OK ROCKのボーカルTaka(36)も「今、自宅の近くが火事になったので逃げてます」と伝えた。 また、山崎賢人(30)主演の映画「アンダーニンジャ」は8日にハリウッド中心部の「チャイニーズ・シアター」で開催予定だったワールドプレミアの中止を決定。山崎や共演の浜辺美波(24)は現地入りしていたが、関係者は「出演者やスタッフはホテルで待機しています」と説明した。 山火事は当初、パシフィックパリセーズや北部近郊アルタデナ周辺などで発生。10万人以上が避難命令の対象になった。強風が続いたことで火事が急速に広まり、飛行機を使った消火活動が阻まれた。8日には一時、消火用水が不足。地元消防によると、7日以降に起きた山火事の焼失面積は110平方キロを超えた。地元メディアはロサンゼルスや周辺地域で起きた「最も破壊的な火災の一つ」となったと伝えた。 ≪ヌートバーら事態の収束祈る≫ 23年のWBCで侍ジャパンの一員として世界一に貢献したカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(27)が、自身のインスタグラムを更新し「Pray for LA」(ロサンゼルスに祈りをささげる)と手を合わせる絵文字も添えて投稿した。ヌートバーは避難指示が出ているパシフィックパリセーズから車で約50分ほど南に位置するエルセグンド出身で、今オフもトークショーなどイベント参加のため来日していた。 また、大谷や山本が所属するドジャースの夫人会も同様にインスタグラムで「どうか皆さま無事でいてください」と投稿し、ワールドシリーズでMVPに輝いた一塁手フリーマンのチェルシー夫人も「パサデナとアルタデナのためにも祈ってください」と記した。 ≪トランプ氏州知事非難≫共和党のトランプ次期大統領は、民主党のニューサム州知事が環境保全を優先して消火に必要な水を供給する措置を取っていないとして「大失敗だ」と非難した。自身に批判的でリベラル派の有望株と目されるニューサム氏をけん制した。トランプ氏は自身のSNSで、ニューサム氏が絶滅の危機にあるとされる魚を守るため、州内の多くの地域に水を供給する宣言への署名を拒否していると主張。「無能な知事に水の利用を認めるよう要求する。責任を取るべきだ」と訴えた。