【パリ五輪】100mH準決勝を駆け抜けた田中佑美 世界との差を痛感「ちょっとずつ壁を乗り越えたい」
◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)9日目 パリ五輪・陸上競技9日目のモーニングセッションが行われ、女子100mハードル準決勝1組に出場した田中佑美(富士通)が12秒91(+0.5)で7着に終わり、決勝に進むことはできなかった。 パリ五輪メダリスト&日本人成績をチェック! 「調子は良かったので、来年の世界選手権の参加標準記録(12秒73)を狙っていましたが、残念な結果」と振り返った。 スタートこそまずまずだったが「2台目からどんどん離されました」と肩を落とした田中。しかし、決勝を目指す世界の選手たちの様子をしっかりと目に焼き付けた。「極限状態で頑張っている。みんな大変なんだと感じました」と話す。 2日前の予選は12秒90(±0)で、前日の敗者復活戦は12秒89(-0.2)。準決勝を含めて自己ベスト(12秒85)に近いタイムで3本駆け抜けた。今出せる実力を発揮できた大会。だからこそ、世界の牙城が厚いことも痛感した。 「もっと長期的に見て12秒5、12秒4、12秒3……とちょっとずつ壁を乗り越えたい」。初の舞台で得た大きな経験をさらなる進化につなげるつもりだ。
月陸編集部