インドのSaaS市場、2030年に5,000億ドル台に。同市場のポテンシャルは?
世界での地位に自信を持つインド
アメリカのSaaS企業の価値評価が圧縮される傾向にある中、インドでは同様の動きはない。さらに、PaaSの拡大が予測されており、SaaS開発者によりフレキシブルなプラットフォームが提供されることになると見られている。また、SaaSのプラットフォーム自体はモバイルデバイスでの利用の広がりに向けた開発を優先していく必要がある。 インド国内外の専門家が絶賛するSaaS市場のポテンシャル。インドが誇る効率性の高さには2つの主要な要因があるとされている。 1つは、文化レベルで効率性を重視しているとされること。すなわち、他国のスタートアップよりも少ない資本金で起業し、規模を拡大するガッツがあるということ。2つ目は、インドのSaaS企業が、ライフサイクルのうち早期、かつ迅速に追加製品を構築するということ。つまり、同じ顧客からより多くの収益が得られるよう、継続的に追加製品を開発するビジネスモデルが確立しているということだ。 いずれにせよ、インドは今世界のテクノロジーの舞台での地位を大幅に高めているという自信に満ち溢れているようだ。
文:伊勢本ゆかり/ 編集:岡徳之