OpenAIもNotionも。イケてるテック企業は「京都」がお好き?
こちらはBusiness Insiderの無料メルマガに掲載されたコラムです。 無料メルマガでは、日替わりで編集部員がコラムを執筆しています。 Tech Insiderの振り返りコラムは、毎週土曜日11時に配信しています。 ChatGPTなどを開発するOpenAIは12月9日(現地時間)、動画生成AIサービス「Sora」を一般公開しました。ChatGPT PlusやProのユーザーであれば利用可能です。 筆者は発表された時、京都に出張中でした。実はOpenAIの主催するメディアイベントが京都の建仁寺にある両足院で開催され、Soraを先行利用していたアーティストの作品やお話が聞けました。 正直、筆者はあまりアートがわかりません。今回のアート作品は、Soraで生成した動画がアートの一部に活用されているというもので、透かしなどがなければ、動画が生成AIで作ったものなのか、そうでないのかは区別できません。 ただ、展示作品を制作したチャールズ・リンゼイ(Charles Lindsay)さんは、生成AIを活用することに非常に好意的で、今後も積極的に自分のイメージを作品に落とし込むために使っていくと話していたのが印象的でした。 リンゼイさんはさまざまな縁があって京都のお寺でこうしたアート作品を展示することにしたのですが、京都や「禅の教え」に共感していることも理由の1つだと語っていました。 思い起こせば、ドキュメンテーションサービスの「Notion」を創業したアイバン・ザオ(Ivan Zhao)氏も、京都で得たインスピレーションがNotionのデザインにつながったことを公言しています。 また、アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏も生前よく京都を訪れていたり、台湾のPC&スマホメーカーであるASUSも製品名やデザインに「Zen(禅)」を取り入れていることは有名な話です。 筆者個人としては、京都は任天堂の創業の地であり、修学旅行の定番ぐらいの印象なのですが、ITと京都と禅のエピソードをまとめてみたらおもしろいことがわかるかもしれませんね。
小林 優多郎