高血圧のリスクにも。健康な心臓のために避けるべき10の食べ物を医師が解説
心臓の調子は、食べるもので変わってくる。「心臓の健康にいい食品に含まれる栄養素には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や血中トリグリセリド(中性脂肪)の数値の低下、 血圧の低下、体重のコントロール、インスリン感受性の改善などの働きによって、心血管系をより健康にし、心臓病のリスクを減らす効果があります」と語るのは、栄養や体重管理のカウンセリングを行う「エッセンシャル・ニュートリション・フォー・ユー」のオーナーで、『ザ・ワン・ワン・ワン・ダイエット』の著者であるラニア・バテイネーさん。
1.味のついた牛乳の代替品
ナッツミルクの作り方はブランドによってさまざま。「スーパーの棚には、フレーバーと甘みを添加した牛乳の代替品がずらりと並んでいて、健康的な商品を選択するのが難しくなっています」と語るフィッシャーさん。 フィッシャーさんは、無糖のアーモンドミルクのような心臓を保護する効果のあるナッツミルクをすすめている。チョコレートフレーバーやバニラフレーバーなどの添加物は、簡単にカロリーがアップしてしまう。
2.フライドチキン
揚げ物は、食べれば食べるほど問題が起きる。ある研究で揚げ物を大量に摂取した被験者は、冠状動脈疾患による死亡のリスクが高まったと、医学誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション』で報告されている。 「従来の揚げ物には、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす働きをもつトランス脂肪酸を含む油が使用されることが多かったのです」とバテイネーさん。 トランス脂肪酸は業務用フライヤーで何度でも再利用できるため、アメリカでは何十年も使用されてきた。けれど現在は、栄養に関する真実が明らかにされ、米国食品医薬品局(FDA)によって、その使用が禁止されている。アメリカのレストランや食品メーカーは、段階的に使用を停止。2020年1月1日からは、完全に使用停止となったという。
3.フライドポテト
心臓に悪いのは、衣をつけて揚げたチキン以外だけじゃない。じゃがいもをたくさん食べると、高血圧と2型糖尿病のリスクが増加することが、科学的研究で判明している。揚げたじゃがいもを食べるという行為は、心臓の健康にダブルパンチをお見舞いするようなもの。