ダンツエラン桜ロード歩む 3着まで鼻+鼻差の大接戦制し重賞初制覇/ファンタジーS
<ファンタジーS>◇2日=京都◇G3◇芝1400メートル◇2歳牝◇出走15頭 4番人気ダンツエラン(本田)が、大接戦を制して重賞初勝利を挙げた。不良馬場の勝ち時計は1分22秒8。3着まで同タイム、鼻+鼻差の激戦を勝負強く差し切った。10番人気モズナナスター(矢作)が2着、15番人気ベルビースタローン(西村)が3着に入り、3連単62万8580円の波乱となった。 ◇ ◇ ◇ ダンツエランの水色メンコが雨降る淀に映えた。道中は好スタートを決め、中団でリズムよく追走。スピードに乗って直線を迎えると、残り200メートルから一気に加速し、3着まで鼻+鼻差の大激戦を制した。団野騎手は「今日の馬場もこなしてくれていいレースだった。気が良すぎるぶん、最初の2ハロンの折り合いに苦労するところがあった。今後の課題になるけど、今日は結果を出せて良かった」と振り返った。 管理する本田師は19年毎日杯ランスオブプラーナ以来のJRA重賞勝利。2歳重賞は16年小倉2歳Sを制したレーヌミノル以来だ。同馬は翌年桜花賞馬になった。「重賞勝つのはかなり久しぶりやね。レーヌは使う前から大物感があった。この馬もそれなりに走ってくると思っていたけど、これからだね。クラシックを勝てれば言うことなし」と笑みがこぼれた。今後は12月8日京都の阪神JF(G1、芝1600メートル)を視野に入れる。偉大な先輩の背を追い、乙女は飛躍の道を進む。【下村琴葉】 ◆ダンツエラン ▽父 ロードカナロア▽母 ミスチヴァスミスティ(イントゥミスチーフ)▽牝2▽馬主 山元哲二▽調教師 本田優(栗東)▽生産者 宮内牧場(北海道浦河町)▽戦績 3戦2勝▽総獲得賞金 3947万2000円▽馬名の由来 冠名+飛躍、飛翔(仏)