ニュージーランド（ＮＺ）政府統計局が22日に発表した６月の貿易収支（季節調整値）は、３億3,400万ＮＺドル（約312億円）の赤字となった。赤字額は、前月の９億8,100万ＮＺドル（修正値）から大幅に減少した。輸出額は58億4,400万ＮＺドルと前月比で2.3％減少し、輸入額は61億7,800万ＮＺドルで11.3％急減した。 　実測値では、貿易収支は約６億9,900万ＮＺドルの黒字だった。輸出額は61億7,300万ＮＺドルと前年同月比0.1％減少、輸入額は54億7,400万ＮＺドルと13％大幅に減少した。 　品目別の輸出額（季節調整値）は、◇粉乳・バター・チーズ：15億5,800万ＮＺドル（前月比8.1％減）◇食肉・内臓：７億3,400万ＮＺドル（2.5％減）◇丸太・木材：３億4,500万ＮＺドル（5.6％減）◇果物：３億4,800万ＮＺドル（0.1％増）◇ワイン：１億8,100万ＮＺドル（16.8％減）――となった。 　品目別の輸入額は、◇原油・関連製品：３億6,700万ＮＺドル（63.7％減）◇機械・設備：８億6,800万ＮＺドル（11.4％減）◇電気機械・設備：５億5,700万ＮＺドル（1.4％減）◇繊維・繊維製品：１億9,700万ＮＺドル（19.1％減）――などとなった。 　調査会社ムーディーズ・アナリティクスは、「季節調整値データでは輸出入の両方で減少傾向が見られた。特に輸入額の大幅な減少により貿易状況が不安定になっている」と説明した。 　■日本への輸出、変わらず４位 　国・地域別の輸出額（実測値）では、１位は中国で変わらず、前年同月比9.1％減の14億2,400万ＮＺドルだった。オーストラリアは、9.2％減の７億2,900万ＮＺドルで３位だった。日本への輸出は1.1％減の３億7,100万ＮＺドルで、変わらず４番目に大きな輸出先だった。 　輸入では中国が１位で変わらず、0.9％増の12億1,800万ＮＺドル。２位はオーストラリアで10％減の６億2,500万ＮＺドル。日本からの輸入額は47.7％減の２億8,500万ＮＺドルで５位だった。