イーサリアムETF承認で、60%上昇の可能性も
イーサリアムETF(上場投資信託)の承認で、イーサリアム価格は今後数カ月で最大60%上昇する可能性があるとQCPキャピタル(QCP Capital)は5月23日、テレグラムで述べた。 予想は、ビットコイン(BTC)現物ETFが1月に承認された後のマーケットの反応を反映しているとQCPは述べた。ビットコインはETF承認後、2週間で4万2000ドルから7万3000ドル超に急騰した(CoinGeckoのデータ参照)。 「24日のインプライド・ボラティリティは100%超となっており、市場はお祭り騒ぎを期待している」「ヴァンエック(VanEck)のETFは、DTCCがリストアップしている。イーサリアムETFは来週にも取引が開始されると考えている」(QCPキャピタル) インプライド・ボラティリティは金融商品の将来の価格変動に対する市場の期待を数値化したものだ。 買いの動きが、CEX(中央集権型取引所)とDEX(分散型取引所)の双方で強くなっているとブロックチェーン分析会社のCryptoQuantは22日のレポートで指摘した。好材料となる報道が増え、アナリストがETH承認の確率を25%から75%に引き上げたことで、21日の現物市場では10万イーサリアム以上が購入された。2023年9月以来の高水準だ。 イーサリアム価格に連動する先物の建玉も急増し、過去最高の140億ドルに達した。これは22日時点のビットコイン建玉の67%に相当し、異例の高水準となっている。 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)での取引も活発化しており、広報担当者によると、イーサリアム先物の取引高は21日、28億5000万ドルを記録した。イーサリアム・オプションも1135枚(2億1600万ドル)と過去最高となった。 「トレーダーはビットコインよりもイーサリアムのエクスポージャーを増やしているようだ」「イーサリアム長期保有者による1日あたりの買いとしては、2024年で最大だ」(CryptoQuant) 3月上旬以来最大となる6万2000イーサリアムが取引所に送られており、今後数日間、イーサリアム価格のボラティリティは高くなる可能性があるとCryptoQuantは指摘した。 「取引所への高いレベルの流入は通常、価格ボラティリティと相関している」 ブラックロックを含む6社は今週、23日の決定を前に申請書類を更新して提出した。いずれもステーキングの計画を削除しており、ステーキングは規制上のハードルとなっていたようだ。 ステーキングサービスのリド(Lido)によると、23日時点でイーサリアムの年換算利回りは約3%となっている。 |翻訳:Shun Ide|編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Giovanni Calia/Unsplash|原文:Ethereum ETF Approval Could Spur 60% Rally as ETH Buying Increases※編集部より:タイトル、本文の一部を修正して更新しました。
CoinDesk Japan 編集部