「このタイミングで挑戦するのが一番良い」浦和レッズの伊藤敦樹、海外移籍のためチームを離脱
浦和レッズは10日、今季からチームのキャプテンを務めるMF伊藤敦樹が「海外移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱する」と発表した。なお、詳細な情報については、今後正式決定があり次第改めて伝えられるという。浦和の新キャプテンにはGK西川周作が就任することも明らかになった。 【2024明治安田Jリーグ スケジュール表】TV放送、ネット配信予定・視聴方法・日程・結果 J1/J2/J3 今季の伊藤は主将としてチームの顔役を担っていただけでなく、試合内容においても不可欠な存在感を放っていた。開幕からリーグ戦の全試合でスタメン起用されているキャプテンは、データサイト『FotMob』が示すところによると、様々なスタッツで上位に立つ。ゴール+アシストはチーム内得点王のチアゴ・サンタナに続く「9」を記録しており、チャンスメイク数ではサミュエル・グスタフソンに並ぶ1位、90分あたりのタックル成功数では2位に位置する。 攻守において重要な役割を担っていた伊藤は、この度苦渋の決断を下している。クラブを通じて「7月にクラブからキャプテン就任の打診を受け、それを引き受けさせていただいたのは、浦和で闘いたい、浦和でリーグ優勝したい、そしてその中心に自分がなりたいという気持ち、ならなければいけないという覚悟があったからです」と述べ、シーズン開幕当初の胸の内を明かす。 クラブへの特別な想いを伝える一方で、浦和のアカデミー出身のMFは海外挑戦に至った決断理由を次のように語る。「このクラブでサッカー人生を終えるという考えもあった中で、今回移籍を決断した一番の理由は、自分のこれからのキャリア、選手としてどうなりたいかを考えたときに、日本代表として日の丸を背負って2026年のワールドカップでプレーしたいという気持ちがとても大きく、そのためにはこのタイミングで挑戦するのが一番良いと考えたからです」。 浦和のファン・サポーターに対しては「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と伝えた上で、「愛情と責任をもってこのエンブレムと向き合ってきたことだけは、どうかご理解いただきたいです」と述べた。 なおクラブの発表によると、伊藤が離脱したあとのチームでは西川がキャプテンに就任し、副キャプテンは置かない方針だという
フットボールチャンネル編集部