【全日本ロードレース第2戦直前!】水野涼が最速タイムをマーク!かつてないほど高まるドゥカティ全日本初優勝の可能性
ST1000はチャンピオン不在の初戦に
ST1000クラスは、公開テスト初日にゼッケン1をつけるAstemo Honda Dream SI Racingの渡辺一馬がV字コーナーで転倒し負傷。残念ながら、第2戦もてぎは欠場することが発表されている。 ディフェンディングチャンピオン不在で迎える初戦。公開テストでは、SDG Team HARC-PRO.の國井勇輝がセッションをリード。國井は、今シーズンは、アジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000とダブルエントリー。昨年はケガに泣かされたが、3月中旬に行われたARRC開幕戦タイでは、トップ争いを繰り広げフィジカル面は問題ないことを証明。ARRCは昨年モデルを使っており、第2戦もてぎの翌週がARRC第2戦中国となるため、全日本も、まだ新型Honda CBR1000RR-Rは投入せずに臨む。一方、MOTOBUN HONDAの荒川晃大、TOHO Racingの國峰啄磨、JSB1000からスイッチするAstemo Honda Dream SI Racingの作本輝介は、2024年モデルとなっており、着実にセットを進めて来ている。 2番手タイムをマークしたKawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介も調子を上げてきており、Honda勢の牙城を切り崩していきたいところだ。ヤマハ勢は、DOGFIGHTRACING JDSの豊島怜、チームを移籍したOGURA CLUYCH + NITRO RACINGの横山尚太、ST1000にスイッチしたAKENO SPEED・RC KOSHIENの井手翔太、スズキは孤軍奮闘のTeam TITAN-TKR SUZUKIの村瀬健琉が上位を狙う。
激戦必至のST600、J-GP3にも注目
ST600クラスは、TEAMKENKEN Ytchの長尾健吾がトップタイムを記録。ゼッケン1をつけるSQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTEの阿部恵斗、AKENO SPEED・MAVERICKの伊達悠太が1分53秒台で続き好調。JAPAN POST Honda Dream TPの小山知良も最後に転倒はあったが、他のライダーに引っかかっていなければ1分53秒台には入っていたはずだけに、優勝候補の一人と言っていいだろう。昨年コースレコードでポールポジションを獲得したWORK NAVI NITRO RACING TEAMの芳賀涼大、そのチームメイトとして加わった岡谷悠太、MOTOBUM HONDAの鈴木光来、ITO RACING BORG CUSTOMの中山耀介なども上位に顔を出しそうだけに、2024年シーズンも激戦が繰り広げられそうだ。 J-GP3クラスは、4年連続チャンピオンを狙うP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹を中心にシーズンが進んでいきそうだ。ただ、尾野は、先に行われたARRC開幕戦タイでTVSシリーズに参戦。エンジントラブルで転倒し身体を痛めており、まだ完全な状態ではなかったが、公開テストでトップタイムをマークしている。これに今年こそチャンピオンを獲りたいTeam Plusoneの木内尚太、JAPAN POST HondaDream TPの若松怜と続いた。また、今回WJ-Factory+F2からスポット参戦する荻原羚大は初日にトップタイムをマーク。ピレリタイヤを履いており、どんな戦い振りを見せるか注目したい。
佐藤“ことぶき”寿宏