尼崎ボート・SG「第34回グランドチャンピオン」3日目 桑原悠、得点率トップも「一つの負けが大きな痛手に」
◇27日 SG「第34回グランドチャンピオン」3日目(兵庫県・尼崎ボート) やはりSGの緊張感は特別であり、格別だ。「一般戦でも、もちろん一生懸命勝ちに行ってますよ。でもSGにくると、やっぱり違いますよね」と桑原悠(37)=長崎=は目を細める。昨年8月の福岡メモリアルで、自身2回目となるSG優出を果たし、準優勝という結果を残した。「あの時は圧倒的な伸びでしたね。でも以降は、あんな感じにならない」と苦笑いも見せる。強烈な伸び系には一種の魔力がある。その味を知った選手は、時に自分のスタイルを見失い、成績を下降させる時も…。 「今は以前のようにバランスを取るように仕上げてます。今節なんか、序盤はいい成績だったけど、ペラは毎回手を入れてますからね」と準備に怠りはない。自分を見つめ直した今は、再び成績を取り戻したという。その姿勢が、序盤戦の好成績を呼んだ。 「相手次第ではビューっと出て行くけど(上條)暢嵩と比べると変わらない。いいけれど、突出した感じではないですよ」と、8号機を冷静に分析。「一つの負けが大きな痛手になるときがある。しっかりと走りたい」。3日目を終了し、得点率トップに立って注目度は高まる一方。気持ちを高め集中力を研ぎ澄まし、予選ラストの4日目は2R4号艇、10R6号艇の2走でシリーズリーダーを守り抜いてみせる。
中日スポーツ