甘いマスクの熱血漢になかやまきんに君に憧れる筋トレ好き...ライオンズに入団した独立リーグ出身の個性派ルーキーたちに注目!
昨年10月のドラフト会議で指名を受け、憧れのプロ野球選手となったルーキーたち。年が明け、新たな野球人生のスタートに期待を膨らませる彼らが、緊張した面持ちで選手寮へと入寮していく姿は、今年もまたシーズンが始まることを感じさせる。 昨季の5位からの巻き返しを狙う埼玉西武ライオンズでも、新たな歴史を作るべく入団した13人の新人選手が1月6~7日にかけて入寮を果たした。 巷で人気だという「おぱんちゅうさぎ」のぬいぐるみを持参したドラフト3位の杉山遥希投手(横浜高)や、トレードマークの坊主頭にぴったりなバリカンを持参し入寮したドラフト6位の村田怜音内野手(皇学館大)。そして、背番号21の大先輩である球団OB・東尾修氏のベースボールカードを持参したドラフト1位の武内夏暉投手(国学院大)。入寮取材で恒例となっている「持参品のお披露目」を含め、各選手が個性を前面に出し、しっかり自分の言葉で回答する姿は堂々としたものだった。 その中でも注目したいのが、決して環境が恵まれているとは言えない独立リーグで自らを磨き、プロ入りの夢を実現させた選手たちだ。 まずはBCリーグの武蔵ヒートベアーズから育成ドラフト4位で入団する金子功児内野手。球団が独自に行った入団テストの結果と、NPBとの交流戦や9月末に行われた独立リーグのチャンピオンシップで見せた大舞台で結果を出す勝負強さを評価された選手だ。 同じ苗字の大先輩・金子侑司外野手に劣らぬイケメンだが、その表情が一段と輝きを見せたのが、事前に見学した室内練習場「ライオンズトレーニングセンター」の設備について尋ねた時だった。 「強豪校とかでやっていたわけではないので、施設が整っていないところで、ずっと(野球を)やっていましたが、練習がいつでもできるっていうのはこれから楽しみです。野球漬け(の生活)にしたくて、独立リーグに入りましたし、もっと野球漬けにできるので頑張りたいです!」 まさに野球の虫。独立リーグチャンピオンシップでは、浅い外野フライで果敢にホームへヘットスライディングで突入し追加点を挙げるなど、甘いマスクからは想像できないほど、熱いハートも持ち合わせている。 そんな20歳の青年が、恵まれた環境でどれだけ成長するのか。2年前に育成から支配下を勝ち取った滝澤夏央内野手とは同い年だが、ライバルも多いショートのポジションで、切磋琢磨しながらどこまで成長していくのか。期待は高まるばかりだ。 金子功と同じく、BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスから入団した奥村光一外野手(23)。育成6位で、西武が昨年のドラフトで指名した最後の選手だった奥村は、知り合いのパワーリフティング選手からプレゼントされた特注のパワーベルトを持参。まるでボクシングのチャンピオンのようなポーズを取り、強烈なインパクトを残した。 「なかやまきんに君さんがすごい好きで、食事とかはすごい勉強になります。パワーリフティングの大会とか出てみたい」 筋トレ好きということで、質問もトレーニングの話が中心となったが、その中で奥村はその筋トレもすべて野球でのパフォーマンス向上を意識して行っているのだと話した。
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