大阪市の松井一郎市長は22日午後、大阪市役所で定例記者会見を行った。会見では、政府がカジノを含む統合型リゾート（IR）の地域の選定基準となる基本方針の決定を当初予定していた今月中から先送りする方向で検討していることについての質問があり、松井市長は「スケジュールに変更がないとのことなので、我々のスケジュールの変更も一切ありません」と述べた。 【ノーカット】大阪・松井市長が定例会見（2020年1月22日）

「政府の発表では、スケジュールを大きく変更するわけではない」

[写真]報道陣の質問にこたえる大阪市の松井一郎市長＝22日午後、大阪市役所で

　IRを巡る汚職事件の影響を受け時期の先送りを検討しているとの報道に、松井市長は「政府の発表では、スケジュールを大きく変更するわけではないと。2021年1月から地域指定に向けて受付を始めるということで、そのスケジュールに変更がない。我々のスケジュールの変更も一切ありません」と述べた。 　また、今回の基本計画に時間をかけることについては市長個人の想像と前置きし「カジノの管理委員会ができたので、委員会の意見を取り入れる中で、基本方針を多少バージョンアップするという話では」と見解を述べた。

「カジノエリアの運営については、厳しくやるべき」

　報道陣からは「市長としては、新たな厳格化したルールを基本方針に盛り込むという考えについての受け止めは」という質問もあった。 　それに対し、松井市長はカジノエリアの運営については「厳しくやるべきだというのが僕の考え」とし、「世の中の人が非常に不安に思っている反社会勢力が入るんじゃないかとか、依存症が増えるんじゃないかとか、そういうところを徹底的に厳しくやるべきだとは思っている」と述べていた。