派遣社員の平均時給は「1900円超」なぜそんなに高い?その理由を解説
派遣という働き方は平均時給は高いが注意が必要
平均時給が高いことを知ると、正社員より派遣社員の方がいいと思うかもしれません。1日の賃金が1万5590円だとすると、月20日も働ければ31万1800円です。ここだけ見ると、派遣社員で働いた方がいいと思う方もいるでしょう。 しかし、先述のように、派遣社員でも時給が高いのは一部の業種に限られています。一般事務の派遣で、上記のような収入を得ることは難しいでしょう。 また、仮に高い時給が実現できたとしても、交通費込みとなっており実質時給は高くないこともあります。 そして派遣という働き方は、雇用が安定しないという点に注意が必要です。派遣社員はごく一部を除き、大多数の求人が1ヶ月から3ヶ月ほどの契約更新を繰り返して働きつづけることになります。雇用期間が決まっていない一般的な正社員に比べると、必然的に、仕事を失ったり仕事探しをしたりする機会も増えます。場合によっては収入が途絶える期間も出てきて、思ったほど稼げないということもあるでしょう。
まとめ
派遣社員の平均時給は1900円を超えていますが、それは一部職種が平均を引き上げているからです。一般的に多くの方がイメージする、オフィス系の派遣社員は、1400円から1500円程度が平均的な時給になります。 また、派遣社員の時給が高い裏には、雇用の不安定さなどが隠れています。安易に高い時給につられて、派遣社員として働くと、いずれ後悔することにもなりかねません。 派遣社員としての時給が高いと魅力的ではありますが、実際に働く場合には、十分に注意するようにしてください。 出典 厚生労働省 令和3年度の労働者派遣事業報告書の集計結果 日本人材派遣協会 派遣社員WEBアンケート調査結果 2021年度 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部