「8割はきつい。でも非日常でリセット、それが魅力です」 アウトドアブームがけん引する高校の「登山部人気」
■普段はトレーニングと知識の習得 インターハイでの登山競技は4人1組の団体戦でスタミナの配分などの「体力」審査以外に、登山の「技術」や「知識」も採点の対象となります。 山に登らない日は、ランニングや重たい荷物を背負って歩く「歩荷」と呼ばれるトレーニングなどを行って基礎体力をつけるほか、必要な知識や技術を習得しています。 ラジオを聞きながら天気図を作成するのも審査項目のひとつ。 ラジオ音声「この時間は気象庁発表のきょう正午の気象通報をお伝えします」 新入生は音声に耳を傾けながら完成を目指しますが…。 1年中川原爽太さん「整理が追いつかず途中で書けなくなりました。もっと毎日練習した方がいいのかなと思います」 インターハイでは、ほかにも「自然観察」や「救急」「気象」の知識を問う筆記テストもあります。 2年原田佳奈さん「担当が自然観察の人は植物の名前を覚えられるので、勉強に役立つかは分からないけど自分の知識になっています」 2年木下征樹さん「英語のリスニングは、天気図の作成をするようになってから点数が上がりました」 ■学校では味わえない特別な体験が魅力 仲間と山頂を目指し、自然に触れて寝食を共にする。 学校では味わえない特別な体験ができることが最大の魅力だと主将の岡崎さんは話します。 修猷館高校・山岳部 主将 岡崎哲太さん「山岳部の8割くらいは基本的にきつい、ほとんど歩く部活なので楽しいのはほんの一握り、でもそれが楽しい。週末に非日常的な空間でみんなで泊まるのはちょっと不思議な気分、リセットされる感じ、それが魅力です」
RKB毎日放送