「8割はきつい。でも非日常でリセット、それが魅力です」 アウトドアブームがけん引する高校の「登山部人気」
■重さ10キロ超える荷物を背負って 修猷館高校・山岳部 顧問 楠田和宏 教諭「天気を心配していましたが、今のところ雨も大丈夫だと思う。予定通り宝満山に登って縦走して三郡山に向かいます」 4月末、毎年恒例の新入生歓迎登山を行いました。 1年生と上級生でグループを作り、1泊2日で福岡県太宰府市と筑紫野市にまたがる宝満山などを縦走します。 上級生のザックには飲み物や着替えテントなども入っていて、重さは10キロを超えます。 RKB小松勝記者「きついですね」 RKB坂本祥カメラマン「でもまだ半分も来てないよ?」 RKB小松勝記者「高校生の体力をなめていたかもしれません、頑張ってついて行きたいと思います」 ■求められる予期せぬ事態への対応力 順調に進んでいた高校生たちですが、予期せぬ事態が起きました。 生徒「あ、やばい、ちょっと待って」 生徒「足つりかけた?」 生徒「う、うん」 慣れている人でも、足がつることがよくあるといいます。 足を痛めた2年生の部員をサポートしながらチーム全員で進んでいきます。 先頭を進むグループでは、上級生が1年生にアドバイスを送っていました。 修猷館高校・山岳部 主将 岡崎哲太さん「ひもを締めれば締めるほど楽になると思ってもらっていい。ザックは、体に密着していた方が楽になる。いったん止まろうか」 Qなぜ止めた止めたんですか? 修猷館高校・山岳部 主将 岡崎哲太さん「皆しんどそうだったので。1年生はザックを持ち慣れていないので、ザックをきちんと締めているかできつさは変わってきます」 ■何も見えなくても「達成感」 登り始めてから約2時間頂上に到着しました。 Q後輩たちはどうでした? 修猷館高校・山岳部 主将 岡崎哲太さん「運動部経験者は強いですね、基礎体力がちゃんとあるので。僕らも同じくらい疲れています」 山頂は雲に覆われていましたが、部員たちの表情は晴れやかです。 1年中川原爽太さん「達成感があります。頂上からの景色は真っ白、何も見えないですが、これもなかなか風変わりでいい景色」