「8割はきつい。でも非日常でリセット、それが魅力です」 アウトドアブームがけん引する高校の「登山部人気」
RKB毎日放送
少子化の影響で、部活動をする高校生の数は減少しています。 一方で、10年前と比べ部員の数が増えているのが「登山」です。 【写真で見る】10年前と比べ部員の数が増加 山岳部の魅力 生徒たちは、なぜ部活動として「登山」を選ぶのか。その魅力に迫りました。 ■インターハイ準優勝の強豪は文武両立の公立高校 険しい山道を軽快に進んでいく生徒たち。 修猷館高校山岳部のメンバーです。 70年以上の歴史を持ち、去年のインターハイでは、男子団体で準優勝、女子団体では16位の成績を残しました。 修猷館高校山岳部の生徒「荷物は、普段の生活に必要な物を全部、家の縮小版を背負って登る感じだからとにかく重くなります」 ■新入生15人が入部 修猷館高校・山岳部の部員は現在42人。この春、新たに男女15人が入部しました。 修猷館高校1年馬場結人さん「中学は野球部でした。高校は野球を続けるよりも新しいことに挑戦してみようと思いました」 修猷館高校1年中川原爽太さん「小さいころからずっと山が好きで。中学のころに修猷館高校の山岳部の話を聞いて、高校受験でも修猷館の山岳部に入りたいという気持ちで一生懸命勉強しました。中学時代は、新型コロナの流行で街に出て人と関わるのも難しくて。山はコロナと関係なくいつでも登れる、山はいつでも受け入れてくれているので一つのレジャーとして楽しめました」 ■10年で2000人増加した「登山部員」 全国高等学校体育連盟によると2023年度、運動部に所属する生徒の数は106万人あまりで、この10年で約14万人減少しました。一方で「登山部」の部員数は9758人から1万1632人と、約2000人増加しています。 修猷館高校・山岳部顧問の楠田和宏教諭は、アウトドアブームで生徒が自然に触れる機会が増えたことも人気の理由だと考えています。 修猷館高校・山岳部 顧問 楠田和宏 教諭「波もありますが、例年10数人が入部します。生徒が山岳部を選ぶ背景として、家族でキャンプを楽しんだり山に行ったりする家庭が増えているような気がします」