シリア反政府勢力が“アサド政権を打倒”発表 政権は事実上崩壊
日テレNEWS NNN
内戦の続くシリアの反政府勢力は8日、アサド政権を打倒したと国営テレビを通じて発表しました。政権は事実上、崩壊しました。 シリアの反政府勢力は8日、首都ダマスカスを解放し、アサド政権を打倒したと国営テレビを通じて宣言しました。一方でこれまでアサド大統領らの反応はなく、政権は事実上、崩壊しました。 アサド大統領の行方はわかっていませんが、政権を支援してきたロシアの外務省は8日、アサド大統領が反政府勢力との交渉の結果、大統領職を辞任し、出国したと声明を発表しました。その際、平和的な権力移譲を行うよう指示したということです。 各地では市民らが政権の事実上の崩壊を歓迎する一方、大統領官邸から家具などが持ち出されるなどしており、反政府勢力は8日、ダマスカスで夜間外出禁止令を発令すると発表しました。 また隣国のレバノンやヨルダンに長年、避難していたシリア国民も、国境沿いに集まり、歓喜に沸いていて、母国に帰り始める人も出てきています。 シリア内戦による死者はこれまでに40万人を超えるとされ、多数の難民も生み出してきました。