34歳・寺田明日香「ふわっとやめていくのは心残りになる」と25年東京世界陸上へ意欲 「目指せたらと思い始めた」
東京開催となる陸上の世界選手権の開幕までちょうど1年となった13日、都内でセレモニーが行われた。女子100メートル障害で東京五輪代表の“ママさんハードラー”寺田明日香(34)=ジャパンクリエイト、今夏のパリ五輪で男子400メートル代表の佐藤拳太郎(富士通)らが登壇した。 寺田は、世界選手権の思い出について、自身が出場した2009年大会で男子100メートルでウサイン・ボルト(ジャマイカ)が世界記録を出したレースを生観戦したことを挙げた。「スタジアム全体が歓声で揺れるぐらいだった。そのことが頭から離れなくて私も満員の観客の中で走りたいなと」。歴史的な場はモチベーションにもなった。21年東京五輪は無観客で終わっただけに、「東京の時はみなさんにみていただけなかったのがすごく心残り。いろんな方々に国立競技場にきていただいて陸上競技を楽しんで頂けたら」と呼びかけた。 寺田自身はパリ五輪出場を逃した日本選手権で「日本選手権は最後になるかもしれない」と話していたが、この日は「このままふわっとやめていくのは心残りになると思うし、いろんな方々に感謝を伝えきれていない」と心境の変化を明かした。「パリに出場できなかったので、来年の東京世界陸上は目指せたらいいなと少しずつ思いはじめた」と意欲が湧いてきたという。「20、30、40パーセントとじわじわと上がってくればいいな」と出場へ前向きだった。