【台所がピンチ】】2025年は“粘着質”な食品値上げを予想―帝国データバンク : 1月はパンを中心に1380品目
賃上げしても、あれやこれやと昇給分を上回る値上げが追いかけてくる。帝国データバンクは、円安による調達コストの上昇や人件費の増加で前年を上回るペースの食品値上げもありうると予想する。
帝国データバンクの食品主要195社を対象とした調査で、2025年1月に予定されている飲食料品値上げはパン類を中心に1380品目。同社が調査を開始した2022年以降で1月としては最多となる。 2025年1月から4月までの値上げが判明している飲食料品は、パンのほかビールなど酒類・飲料、冷凍食品など6121品目。4カ月連続で単月あたり1000品目を超える値上げとなるのは、23年7-10月以来、約1年3カ月ぶりだ。 足元の円安傾向によって輸入品では再び調達費用の増加が想定される。また、物流費のほか、24年内に実施した賃上げによる人件費増など原材料高以外の要因を背景に、“粘着質な値上げトレンド” の継続が見込まれるという。帝国データバンクは、「現状のペースが続いた場合、2025年の食品値上げは前年を上回る年1万5000~2万品目前後に到達する可能性がある」と予想している。