鹿児島県 群島各地で二十歳のつどい
奄美群島9市町村10地区で2、3日、「二十歳のつどい」が開かれた。各会場では、大島紬やスーツ、華やかな振り袖に身を包んだ出席者が旧友や恩師との再会を喜び、人生の節目を古里で祝うとともに、誓いを新たにした。4日は瀬戸内町、大和村、宇検村で開かれる。 〈奄美市名瀬・住用地区〉 奄美市名瀬の奄美川商ホールで「二十歳のつどい」があり、同市名瀬・住用地区の20歳を迎えた305人(男156人、女149人)が出席した。式典の初めには、音楽ユニット・カサリンチュの村山辰浩さんが「あなたの笑顔」「感謝」の2曲を披露し会場を盛り上げた。 実行委員長の栄美祐さん(奄美看護福祉専門学校生)が「20年前に奄美で生まれ、美しい海など、素晴らしい自然に囲まれ、家族や周囲の人に支えられここまで成長できた」と感謝し、「これまでの感謝を胸に、夢や目標に向かって頑張っていく」などとあいさつした。 安田壮平市長は「家族や周囲の人に感謝するとともに、社会を担う一員として、感謝される人になって」などと激励した。 新成人を代表し山本愛さん(奄美看護福祉専門学校生)は「未来は決して平たんではないが、夢の実現に向け感謝の気持ちを忘れず精進し、一歩ずつ力強く進んでいく」などと決意を新たにした。
〈奄美市笠利地区〉 同市笠利町の農村環境改善センターで式典があり、50人(男20人、女30人)が出席した。ほとんどの参加者が伝統工芸品の大島紬に身を包み、社会人としての自覚を新たにした。 式は、道の島太鼓の演奏で幕開け。安田壮平市長はあいさつで「表情を拝見すると20歳になった喜びのパワーを感じる。古里を守り発展するため、将来は帰郷し奄美市を担っていただきたい」と呼び掛けた。 参加者を代表し、中村遥斗さん、植田瑠夏さん、永田侑希さんの3人が決意を発表。「いつかは奄美に貢献できる人になりたい」などと力を込めた。 最後は万歳三唱で門出を祝福。式後は、再会を喜び仲間らと記念写真に納まっていた。