無資格検査問題でIHIの満岡社長が会見(全文2)記録の精緻化で負荷が増加
事象1と事象2で重複はないのか
東洋経済新報社:東洋経済の【ヤマダ 00:37:31】です。事象1と事象2がちょっと分からないので教えてほしいんですけれども、事象1と事象2というのはまず重複はないんでしょうか。 識名:ございません。 東洋経済新報社:ということは合わせて211ということは、事象1が208件で、事象2が3件と。そういうことでよろしいんでしょうか。 識名:はい。そのとおりでございます。 東洋経済新報社:それで事象1は、これはあくまで一例ですとおっしゃいました。ということは、外観検査だけ不正だったやつもあれば、研磨、貼り替えとか、再塗装とか再塗布、ここでも不正だったものがあるということなんですか。その辺よく分からなかったので教えてください。 識名:一例として挙げたやつは1つの部品の例でございまして。これは下の図は左側からずっと来ています。研磨修理をやって、そこで検査をして、これはちゃんと検査をやって。それから潤滑油の再塗布もやって、ここもちゃんと検査もやって、それから支持パッド貼り替えをやって、ちゃんと検査をやって、ここはちゃんと検査をやって。最後の外観検査のところで本来、資格を持つ人間がやるべき、ハンドルをこう持っていろいろ検査を、失礼しました。検査をすべきところを資格を持ってない人間がやったということです。 この例は、ファンブレード、1つの、皆さんよくエンジン、前方から見えてご案内のものだと思うんですけど、これ以外にも例えば配管ですとか、あるいはその配管を止める取り付け金具、よくわれわれブラケットとかいうような呼び方をしてますが、そういう部品がたくさんあると。これに類似する、いわゆる検査をするものの、部品の検査をするもので本来、資格がある人間がやるべきものを資格がない人間がやったという例が208件あったと。 東洋経済新報社:事象1は全て外観検査を資格を持ってない者がやってたというのが208ということなんですか。 識名:外観検査というよりも、いろんな検査、外観検査というのの定義ですけど、物を見るというもの、それ以外に例えば特殊な液を塗って、それに赤外線を当てると傷が浮かび上がってくるような検査があるわけですけど、そういうものもございます。 東洋経済新報社:その前の検査のところでは、これはそもそも資格を持たない者がやってもいい。よく分からない。 識名:いえ。資格が必要なんですが、資格がある人間がちゃんとやってる。 東洋経済新報社:外観だけなんですね。 識名:そうです。【**** 00:40:44】、そうです。 東洋経済新報社:あと最後に分からなかったのは、飛行安全上の問題はないとの見解をメーカーから受領。この見解を受領しているっていうのは具体的にはどんな状態なんですか。何か紙をもらっていたり、何か口頭で言っていたり、正式な書類をもらっていたり、ちょっとイメージが分からないので教えてください。 識名:1つ1つの具体的な状況というものを向こう側に連絡して、それから私どもの技術員を派遣して、向こう側の技術者といわゆる安全に対する会議というのを開いて、そこで判定していただいております。 東洋経済新報社:すると何か文書をもらっているわけではないんですか。文書をもらってるんですか。 識名:文書もいただいております。 東洋経済新報社:分かりました。ありがとうございます。