“掘り出し物” のスターに…阪神、ドラフト下位の一流選手6人
レギュラーシーズンの開幕が迫っている2024年のプロ野球。ドラフト上位入団の選手は否が応でも注目を集め、それだけ期待値が高い選手であるといえる。しかし、シーズンが始まれば、ドラフト下位の選手が活躍するケースも数多くある。そこで今回は、阪神タイガースでドラフト下位入団から躍進した一流選手を紹介する。
青柳晃洋
投打:右投右打 身長/体重:183cm/82kg 生年月日:1993年12月11日 経歴:川崎工科高 - 帝京大 ドラフト:2015年ドラフト5位 昨季は悔しいシーズンを過ごした青柳晃洋。復活を目指す阪神タイガースのエース格だが、ドラフト5位で入団した投手だ。 川崎工科高では、1年秋にエースナンバーを獲得。その後も着実に成長を遂げ、プロ志望届を出したものの、指名漏れを経験した。 帝京大に進学後、ツーシームを習得したことで大きく飛躍。4年秋のリーグ戦ではベストナインを獲得する活躍を見せ、ドラフト5位で阪神入りを実現させた。 プロでは制球面で苦しむ場面が目立っていた青柳。それでも、大卒3年目の2018年にウエスタン・リーグの最多勝に輝くなど、ファームで結果を出していった。 そして、2021年に最多勝(13勝)、最高勝率(.684)を獲得するなど大ブレイクすると、翌2022年には24試合(162回1/3)を投げ13勝4敗、防御率2.05と圧巻の数字で投手3冠(最多勝・最高勝率・最優秀防御率)に輝き、エースの座を固めた。 しかし、昨季は二軍降格も味わうなど苦しみ、入団後ワーストとなる防御率4.57(規定未満)という数字に終わった。チームを2年連続の日本一に導くためにも、今季は巻き返しを図りたい。
岩崎優
投打:左投左打 身長/体重:185cm/89kg 生年月日:1991年6月19日 経歴:清水東高 - 国士舘大 ドラフト:2013年ドラフト6位 守護神として奮闘している岩崎優は、ドラフト6位で阪神タイガースに入団した選手だ。 岩崎は、清水東高を卒業後に国士舘大へ進学。3年春から主戦格となると、東都2部リーグで安定した成績を残し続け、阪神からドラフト6位指名を受けた。 入団後しばらくは先発として登板したものの、2015年は10敗を喫したように、期待された結果を残せなかった。 しかし、故障者が続出した2016年終盤からリリーフに転向。この配置転換が功を奏し、2019年には48試合で防御率1.01という驚愕の数字。リリーフに欠かせない存在となった。 2022年からは抑えとして57試合登板で28セーブ、防御率1.96をマーク。昨季も60試合に登板し、35セーブ、防御率1.77の好成績を残し、初タイトルとなる最多セーブを獲得した。 昨季は阪神の日本一に大きく貢献した岩崎。今季もブルペン陣の柱として、フル回転の活躍を見せたいところだ。