「寿司とか絶対にムリ」食に無関心なドイツ人が日本でどハマりしたもの
すでに7年ほど前から年金受給者となり、毎月ある程度の年金を得て暮らしている。たまに送られてくる自宅の写真を見る限りは、きれいな庭つきの戸建てに住み、質素ながらも快適な老後生活を送っていることは確認できる。世界中でどんなに有名人になろうとも、質素なライフスタイルは基本的に変える必要はない。これでは悪魔おじさんならぬ「無課金おじさん」である。 「おみやげもこれまで買ったことはない。ありがたいことにファンや選手がいろいろなものをくれるので自分は買う必要がないからね。自分のフィギュアを作ってくれたものもあったりして、どれもうれしいものばかりだ」 ● 「悪魔おじさん」がどハマりした 「意外すぎる日本人」とは? 今回の来日では東京の秋葉原や銀座、下町浅草などもツール・ド・フランスの沿道で知り合った日本の友人の案内で初体験した。若い女性が接客してくれるお店に興味はあるものの今回は入店には至らず。 「コロンビアに2回行ったことがあるが、そのときはホットパンツをはき、オヘソが出ている女の人が接客してくれるお店に行った。歓迎の歌まで歌ってくれて、それがよかった」 所持していたパスポートは、諸外国の出入国スタンプでいっぱい。アゴ・アシ・マクラ(食事代・交通費・宿泊費)付きで海外に招待されることの証だ。「世界中のいろいろな国に行く機会があるから、さまざまな文化に接することができた。どの文化もリスペクトしている。そこで伝統的な慣習に従って暮らす人たちも本当に素敵だと思う。コスプレだって文化だ。別におかしいと思うことはない」 日本の街の景色はその中でも清潔できれいで素敵だと言う。オフィスビルの警備員が、出勤・退社する会社員らに腰を折り曲げて敬礼する姿がいたく気に入ったようで、悪魔も見よう見まねで頭を下げる。 「日本で仕事に就くならオフィスビルの警備員も悪くないかな」。さらには日本人に好感を持っているようだが、「酔っ払いはよくないと思う」とひとこと付け足した。