田畑志真、『おむすび』で大飛躍のチャンス 朝ドラで“幼なじみ”が担う重要な役割
『半分、青い。』幼なじみ役で大きな話題を集めた奈緒
いま物語は、結とその恋人である四ツ木翔也(佐野勇斗)の関係にフォーカスしているところ。しかもふたりの間には暗雲が立ち込めている。そこへ現れたのが、田畑が演じる菜摘なのだ(ずっと結の近くで生活はしていたが)。 菜摘は屈託のない明るい人物だ。本作の公式ガイド『連続テレビ小説 おむすび Part1』(NHK出版)にて田畑は、私が演じる佐久間菜摘は明るく、楽観的な性格なので、結ちゃんや視聴者の皆さんが元気になるような、癒やしを与えられる存在になれたらうれしいです」と述べている。 田畑が思い描く菜摘のキャラクターは、十分に私たちに伝わっているだろう。たしかに見ているかぎり、菜摘はかなり楽観的な性格の持ち主である。しかし、“癒やしを与えられる存在”になれるかどうかは、これからしだいだろう。なぜならこれまでは、そこまで多くの出番があったわけではないからだ。ぜひとも、結にとってなくてはならない存在に、そして、多くの視聴者に癒やしを与えられるような展開が用意されていることを願いたい。 『半分、青い。』(2018年度前期)では、ヒロインの幼なじみ役のひとりに奈緒が配され、大きな話題となった。しかも演じたのは「菜生」という、演者本人と同じ名前のキャラクター。当時の彼女は同作の放送が開始されるまで、そこまで知られた存在ではなかった。が、その後の活躍ぶりは誰もが知るとおりだ。 『おむすび』でいま注目なのは、田畑志真である。彼女の笑顔や快活な声が、本作が描く世界に影響を与える瞬間を待ちわびている。
折田侑駿