地元の名物タクシー運転手が“不審者扱い” 小学生への声かけで警察通報…ネット賛否「世知辛い」
シール渡すも通報される事態に…本人反省「浅はかだった」
子どもの安全は地域の大人全員で見守るもの。一方で、近年では子どもと関わると「声かけ事案」として警察から注意喚起の対象とされてしまうことも。道端で手を振ってきた小学生と交流したところ、通報され警察署に出頭することになったというタクシー運転手の投稿が、ネット上で話題を呼んでいる。いったい何があったのか。地元で人気の“名物タクシー”の運転手でもある投稿者に、詳しい話を聞いた。 【写真】「見ると幸せになれる」と地元で人気のどんらくタクシー 「道端で手を振ってくれた小学生の女の子に お礼でシールあげたら通報されて これから鶴見警察署に出頭」「これから取調べ」 今月7日、一連の経緯についての投稿が拡散されると、8000件を超えるリポスト、10万件の“いいね”を集めるなど話題に。投稿者は続く投稿で「上申書を書いて記念撮影してドラレコチェックもされて放免になりました」「これからは勘違いされるような軽率な行為は二度と致しません」とつづっている。 一連の投稿には「えええええええええ!! 何か世の中狂ってますね」「何それマジでめんどくさい世の中ですね。なんでもかんでも通報していいもんじゃないでしょ」「世知辛い世の中になってしまいましたね」「保護者会の通学路立番してて、生徒に『おはよう』と声を掛けただけで不審者情報メールの時代ですから」「まともな人ほど子供に近付かなくなり、ヤバい奴が行動しやすくなる」など、時代の変化を嘆く声が多数寄せられている。 投稿者は、横浜市鶴見区で個人タクシーの運転手をしているどんらく(@donraku2)さん。沖縄のシーサーなど車体に多数のラッピングが施された個性的なタクシーは、「見ると幸せになれるタクシー」として地元広報誌などで何度も特集が組まれており、鶴見区では知られた存在だ。 「イベントやご乗車の際にシールを配布販売しており、また子どもたちも普段からよく手を振ってくれています。そのノリでした行為だったので、まさか警察に呼ばれるとは! と驚きました」とどんらくさん。渡したシールは車体に貼られているステッカーと同様のもので、「持っていたら幸せになれるシール」として地元の小中学生からの人気も高いという。 一連の反響については「賛否両論さまざまな貴重なご意見をたまわりました。良いことをして通報はひどいと擁護していただける内容から、変質者、誘拐犯などと同じ手口で常識ではあり得ないという厳しいご意見もありました」と振り返りつつ、「確かに、見知らぬ子どもに物をあげる行為は浅はかであったと反省しております。今後はイベントや親御さん同乗の車内など、場をわきまえていきたいと思っています」と話している。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム