井上尚弥が地元座間の交流イベントで明かした強さの秘密…異例の”大橋ジムミーティング”開催で「燃えるジム」に相乗効果を期待
プロボクシングのWBAスーパー、IBF、WBC世界バンタム級3団体統一王者の井上尚弥(29、大橋)と、WBOアジアパシフィック、日本スーパーバンタム級王者の弟・拓真(26、大橋)が21日、生まれ育ち今なお在住する神奈川県座間市のハーモニーホール座間で市民向け交流イベント「ざま井上兄弟タウンミーツ」を行った。井上尚弥は、「年内に4団体統一する」と公約。座間市の佐藤弥斗市長(52)は、4団体統一の暁には座間市内でパレードを行う構想を明かした。また前日には初の「大橋ジムミーティング」が実施されジムの雰囲気作りに着手。4団体統一へ向けての環境が整備されつつある。
「今兄弟喧嘩をしたら(拓真に)勝てない」
この街が好きだ。 井上兄弟は座間で生まれ座間で育ち自宅も座間に構えた。トレーナーで父の真吾氏も座間在住。それでも意外にも愛する地元のイベント参加は6年ぶりだそうだ。地元の児童ダンスチームのパフォーマンスで出迎えられた井上兄弟はリラックスした様子で、尚弥が、「今日も芹沢公園のトラックを地元の中学生と一緒に走った」と話すと、一般公募の約200人の座間市民との距離がぐっと縮まった。来場者とのトークコーナーでは、子供たちから次々に純な質問が飛ぶ。 ――好きな食べ物は? 「唐揚げ。家の唐揚げと言いたいところだが『うそつきや』のが好き」(尚弥) 「ハンバーグ。デミグラスソース味で」(拓真) ――好きな果物は? 「キウイ」(尚弥)、「みかん」(拓真) ボクシングを始めたきっかけを聞かれ、尚弥は、父に憧れて始めたことを話し、拓真は、その兄の姿に影響され「もし兄がやっていなかったらやっていない」と説明した。 小学生の時にはどう鍛えていたか?との質問には「できることを継続することが大切」と訴えた。 「重いもの(バーベルなど)は持たない。自重トレ。腕立てを10回、腹筋、背筋を30回の3種類をひたすら毎日やった。走るのも家の近くを5周、10周とか。少ない回数でも毎日を積み重ねると、それが何年、何十年と重なったときに力になる」 座間、日本を飛び越えて、パウンド・フォー・パウンドの1位にランキングされるなど世界的スターとなった井上尚弥の言葉に子供たちは目を輝かせていた。観客席には、座間市民である井上兄弟のお子さんの姿もあった。 成人男性からは、もし今兄弟喧嘩をしたらどっちが強い?というユニークな質問まで飛んだが、尚弥が「今やったら勝てないな。(スーパーバンタム級に上げて体格が)ごついから」とユーモアを交えて返答。拓真も「ボクシングでは勝てないけれど、喧嘩ならワンチャンあるかな」と乗っかって会場を笑いに包んだ。 「小さい頃から兄弟喧嘩はしょっちゅうしていたが、殴り合ったことはない。互いに拳は危ないとわかっていたんでしょうね」