事故、飲酒運転根絶 金沢港で県民運動出発式 元「TOKIO」山口達也さんが講演
県が条例で定めた「飲酒運転根絶の日」と年末の交通安全県民運動の出発式は11日、金沢港クルーズターミナルで行われ、関係者約100人が悲惨な事故防止へ決意を新たにした。 森田典子県生活環境部長があいさつし、西村和市県警交通部長が「危険で悪質な違反の取り締まりを強化する」と決意。千田季雪交通機動隊長の号令で白バイやパトカーが巡回に出発した。運動は20日まで。 ●「話すことが治療」 アイドルグループ「TOKIO」の元メンバーで、飲酒運転事故を起こし、芸能界を引退した山口達也さんによる講演会もあった。 4年前にアルコール依存症を認めた山口さんは、飲酒運転は無意識や依存症、発覚を免れた「負の成功体験」を繰り返して起こるとし、「罰則や社会的制裁の手前で教育も必要。自分が感じたことを人に話すことが一番の治療」と語った。 今年県内では、10日現在で前年同期より2人多い28人が交通事故で犠牲となった。飲酒運転による人身事故は11月末時点で23件発生し、2人が亡くなった。