多頭飼育崩壊から保護 怯えて離れなかった4匹のシーズーミックス犬 みんな幸せの切符を手にしたよ
人間が怖くて逃げ回っていたゴクウ
男の子のゴクウは推定生後4カ月ぐらいで、乳歯の状態を見る限り、そろそろ5カ月に入る時期です。スタッフの家に来てすぐは人が怖く逃げ回っていましたが、少しずつスタッフの家に慣れてきました。耳が薄い茶色で、口周りは白いのがゴクウの特徴です。 まだ小さいこともあってか、なかなかビビリが抜けず、人が近づくと慌てて逃げていくことがありました。当初はリアンが提携するボランティアさんのところで他の3匹と暮らしていましたが、「このままだとワンコだけで群れてしまうかもしれない」と後に、別のボランティアさんのところに移りました。人間とのつながりを学んでもらうためです。
いつかまた4匹揃って顔を見せに来てね!
多頭飼育崩壊という悲しい過去を持つ4匹でしたが、リアンのスタッフは「過去よりも未来」に希望を持ち優しく世話を続けました。やがて4匹ともスタッフのことを信頼するようになり、甘えたり、遊ぼうアピールをしてきたりと心を開いてくれるようになりました。 大喜びのスタッフでしたが、さらにうれしいことに続々と優しい里親希望者さんが現れ、保護から約1カ月前後で4匹とも幸せな第2の犬生を歩むべく巣立っていくことになりました。 4匹そろって家の中でヨチヨチ歩いていたころを思い出すと、寂しさも感じるスタッフでしたが、何よりうれしかったのはそれぞれが幸せをつかんだことです。いつか4匹そろって再会できる日が来るといいな、と期待に胸を膨らませました。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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