多頭飼育崩壊から保護 怯えて離れなかった4匹のシーズーミックス犬 みんな幸せの切符を手にしたよ
主に埼玉・茨城の愛護センターから行き場を失ったワンコを引き取り、新しい里親さんのもとへと繋ぐ活動を行う犬保護団体restartdog LIEN(以下、リアン)。 【写真】カメラ目線のグラ。そして後ろからちょこんと顔を出すザック 2023年5月、同団体に4匹のワンコが引き取られました。いずれもシーズーのマルチミックス犬で名前をグラ、ゲン、ゴクウ、ザックというかわいいワンコたちです。出自が明らかではありませんが、どうもだったようです。 悲しい過去を持ちながらも、4匹はまるできょうだいのように仲良くしながら、リアンスタッフのもとで、暮らすようになりました。
どこかお兄さん的な印象にも映るグラ
引き取った当時、4匹の体は強烈な悪臭を放っていました。これまでに行き場を失ったワンコを数多く接してきたリアンのスタッフは動じません。「みんなきれいにしちゃうからねー!」と、すぐに4匹全員にシャンプー。1度では悪臭が取れなかったため、シャンプーは2度必要でしたが、4匹ともすっかりきれいになりました。 4匹のうち、一番の年長はグラというワンコです。 目の周りの毛が黒く、鼻周りの毛が白いのがグラの特徴。推定1歳ぐらいの男の子で、体重は約5kg。スタッフの家に来たばっかりのときは、怖さからか唸って固まっていましたが、「この人は悪い人じゃない」と思ってくれたのか、すぐに馴れてくれました。他のワンコよりも年長なので、どこかお兄さん的な振る舞いも感じさせるお利口さんです。
4匹の中で一番の怖がりのザック
グラの後ろから顔をチョコンと出していたのがザック。4匹の中でも一番の怖がりで、グラだけでなく、他のワンコの後ろから恐る恐る登場するようなワンコです。 推定生後4カ月くらいの男の子ですが、スタッフが触れようとすればすみっこに固まったり、触ると「ウーッ」と唸り、ときにビビリのあまりおもらししてしまうワンコでした。しかし、次第にスタッフに馴れていき、一番のヤンチャぶりを見せ、なでられることも大好きになりました。
寝るときに布団に入ってくるようになったゲン
グラと同じ推定生後1年くらいなのがゲンです。 穏やかそうに見えるゲンですが、保護当初はやはり恐怖からか抱っこはおろか体を触らせることも嫌がっていました。しかし、このゲンもグラ同様、早い段階でスタッフに馴れ、後には抱っこもさせてくれるようになり、寝る際にはスタッフの布団に入ってくる甘えん坊ぶりを見せてくれました。