【日本株】高配当&割安な「景気敏感株」で配当と値上がり益を両方狙え! 利回り5.6%の「JFEホールディングス」や利回り4.2%の「大和証券グループ本社」に注目
【おすすめ高配当株】利回り5.6%の「JFEホールディングス」や、利回り4.2%の「大和証券グループ本社」など、高配当&割安な“景気敏感株”に注目! 【図版】「鉄鋼」大手のJFEホールディングス(5411)を分析! ●景気敏感株は状況が変わると短期で大きく上昇しやすい! 注目は「鉄鋼」「証券」などの5業種! 「高配当株」への投資は長期保有が前提となっていることが多いが、高配当株の中には株価がグンと値上がりして売却益を得られる銘柄もある。 というのも、高配当を継続して出せているということは業績が安定している、もしくは成長しているという証拠なので、配当利回りが高い「高配当株」は同時に「割安株」である可能性も高く、割安が解消される際に株価が上昇することになるからだ。 では、割安な高配当株を保有して配当を受け取りながら、いずれ株価が妥当な水準まで上昇したところで売却するためには、どんな高配当株を選べばいいのだろうか。その一つの候補となるのは「景気敏感株」だ。 景気敏感株とは、景気動向によって、株価が大きく変動する銘柄のこと。市場の影響も受けやすいため、値動きが大きいという特徴もある。 「景気や業界全体が低迷している割安なときに買って高利回りの配当をもらいつつ、好況の波を待つ手法がおすすめです。景気敏感株は景況が良くなると一気に株価が上昇するので、短期で値上がり益を狙える可能性が高いです」(株式アナリストの清水洋介さん) 現在、清水さんが注目する景気敏感株は「海運」「鉄鋼」「商社」「銀行」「証券」の5業種だ。 足元では、米国のFRB(連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)が利下げに動いており、中国も景気低迷が続く。世界全体では、じんわりと景気の減速懸念が広がりつつある状況だ。 「海運は欧米、鉄鋼は中国の景気の影響を特に大きく受けるので、今後の回復具合は要チェックです。商社は業績が商品市況に左右されるため、市況が悪化したタイミングが狙い目です」(清水さん) 銀行は、国内の金利動向、つまり日銀の利上げの動向が業績のポイントになる。 「日銀の利上げによって、利ザヤ拡大などを通じて銀行の業績は押し上げられます。ただ、利上げといっても、まだ金利の正常化に向けた段階。利上げが本格的に業績に影響するのはもう少し先になりそうです。証券は日経平均株価に連動するので、日経平均の波にうまく乗ることを考えればいいでしょう」(清水さん) ●中国の景気回復で上昇が見込める「JFEホールディングス」や、 新NISAが追い風の「大和証券グループ本社」に注目! 以下では、注目5業種のうち「鉄鋼」「証券」にあてはまる、おすすめの高配当株の2銘柄を紹介していこう(※配当利回りや最低投資額などの数字は、2024年10月4日時点。銘柄選定は株式アナリストの清水洋介さん)。 最初に取り上げるのは「鉄鋼」大手のJFEホールディングス(5411)だ。 JFEホールディングスは粗鋼生産国内2位の高炉メーカー。鋼材需要に関しては、今後も中国の低迷が続きそうだが、今期下期からはインドや欧米の需要回復が期待できる。中国の景気刺激策での景気底入れが見られれば、株価に好材料。今期は配当性向30%程度を維持する方針で、足元の配当利回りは5.6%と高い。 続いて紹介するのは「証券」大手の大和証券グループ本社(8601)だ。 大和証券グループ本社は、国内2位の大和証券を中心とした持株会社。貯蓄から投資への流れのなかで、新NISAの効果もあり、営業増益基調が継続している。配当性向は50%をめどとし、配当下限を1株44円に設定している。相場急落時には下支え要因となるだろう。
ザイ編集部
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