ナダル、パリ五輪に向けてクレーコート大会出場。世界9位ルードとのダブルスで初戦突破[ノルディア・オープン]【テニス】
ナダル、「ノルディア・オープン」に19年ぶり出場。パリ五輪へ実戦復帰
元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク261位)は、7月27日に開幕するパリ五輪の準備として、「ノルディア・オープン」(スウェーデン・ボースタッド/ATP250)に出場。大会初日となった現地7月15日には、世界ランク9位のキャスパー・ルード(ノルウェー)と組んだダブルスで初戦突破を果たした。 【動画】ナダル&ルードの師弟関係で第2シードを撃破 マッチハイライト 38歳のナダルは、22度のグランドスラム優勝などツアー通算92勝。昨季から度重なる怪我に悩まされ、今季限りでの引退を示唆している。 クレーコート・シーズンは4大会に出場したものの、“クレーキング”の影を潜めてベスト8以上に入ることはできず。「全仏オープン」では、19度目の出場で初めて2回戦に進むことができなかった。 その中、フィジカルに不安を抱えていたナダルが選択したのは、ウィンブルドンを含むグラスコート・シーズンをスキップすること。「健康で万全の状態で到着できるよう、適切な方法で準備する必要がある。まったく違うサーフェスに移行して、すぐにクレーに戻ってくるのは賢い選択だとは思えない」と、全仏オープンと同じローラン・ギャロスで行われるパリ五輪に照準を絞った。 現在でこそランキングを落としているものの、プロテクトランキングで五輪出場が可能。全仏オープンとウィンブルドンを制したカルロス・アルカラス(同2位)とのダブルスも予定されている。 同じクレーコートで行われる今大会は優勝した2005年以来、19年ぶりの出場。パートナーを組んだルードとは、自身が設立したラファ・ナダル・アカデミーで何度も練習試合やトレーニングをしている、いわば師弟関係。息の合ったコンビネーションで、第2シードのミゲル・アンヘル・レイエス(メキシコ)/ギド・アンドレオッツィ(アルゼンチン)を6-1、6-4で下して準々決勝に進出した。 オンコートインタビューでナダルは、「ボースタッドで、キャスパーのような素晴らしい選手とプレーすることができてうれしい。初めて一緒にやったのに良いプレーができたし、約20年ぶりにこの大会に戻ってくることができて幸せだ」と語った。 シングルス1回戦では、グランドスラム通算11勝であるビョルン・ボルグ氏の息子、レオ・ボルグ(スウェーデン/同461位)と対戦予定となっている。
Tennis Classic 編集部
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