元不登校YouTuberゆたぼんはなぜ学校に?本人が語る現在地と背中を押したEXIT兼近大樹の言葉
文科省によると2023年度、不登校の小中学生は過去最多となる34万6482万人だった。10年前の2013年度は11万9617人で、10年間で2.9倍にもなった。特にコロナ禍もあった2020年度以降に急増した傾向が強く見られている。11年連続増加という実態を受けて、国会でも不登校対策が重要課題とされる中、小学3年生から不登校を続けてきたYouTuberゆたぼんは、中学3年生となる去年9月から学校に通い始めた。 【映像】まだあどけない…9歳当時のうたぼん(不登校開始時) 今では通信制の高校に進み、10月には初登校で高校デビューも果たした。「不登校は不幸じゃない」と言い続けてきたゆたぼんに、どんな心境の変化が起きたのか。そこにはEXIT兼近大樹の言葉が、大きなきっかけにもなったという。「ABEMA Prime」では、ゆたぼん本人に不登校になったいきさつ、学校に行くことにした経緯、また現在の目標などを聞いた。
■小学3年生で不登校に「先生とか学校が信用できなくなった」
ゆたぼんが不登校になったのは2017年、小学3年生の時だ。「小学校1年生、2年生の時は毎日楽しく学校に行っていたが、3年生の時に、なんで学校はあるんだろう、なんで先生はいるんだろう、なんでみんなと同じことをしないといけないんだろうと『なぜ』『どうして』がいっぱい出てきた。周りの子たちと同じ行動をすることに疑問を持った。宿題もなんでやらないといけないのかなと思って、先生に聞いたが『そんな疑問いらんからもうやっとけ』みたいな感じで言われた。やっぱり理由がわからないとやりたくないから、やらなかった」。教師から改めて宿題をやるように言われたものの応じなかったゆたぼんは、翌日居残りをさせられた上、叩かれた。 泣きながら家に帰った後、ゆたぼんと親、教師による面談があったが「先生は叩いたのに叩いてないとウソをついて、叩いた・叩いてないの水掛け論になった。最終的には先生が『手が滑って当たっただけ』とか言い出して、そこからもう先生とか学校が信用できなくなった」。後日、教師から今度は宿題はやらなくていいので、給食だけ食べに来てと連絡を受けたため、これには応じて学校に行った。ところが給食は、他の生徒たちと同じ時間ではなく、休み時間に1人で食べさせられた。「休み時間なら別に遊んでもいいはず。だから先生がいない時にグラウンドに行って遊びに行ったが、同級生の子たちに『お前、宿題やった?』みたいな感じで言われた。『やってない』って言ったら『やらなあかんやろ』みたいな感じで腕を掴まれて、先生のところに連れていかれた。(同級生は教師から)『あの子と遊ばんでいいから、教室に戻してきて』みたいなことを言われていたらしい。見張りみたいなやつもいた。それで不登校になった」。ここから不登校ライフを発信し続ける小学生の“不登校YouTuberゆたぼん”がスタートした。