MLBは大谷翔平のホームラン動画がYouTubeに出ているが…日本のプロ野球の現地写真「ネット投稿禁止」で広がる動揺
日本野球機構(NPB)が発表した「『試合観戦契約約款』の改定と『写真・動画等の撮影及び配信・送信規程』の施行について」の内容をめぐり、プロ野球ファンの間で動揺が広がっている。 【写真】球場での写真や動画の撮影ルールが変わる 従来の約款には特に記載がなかった「写真・動画等の撮影及び配信・送信」について、これを原則「禁止」としたのだ。 ■秩序とマナー維持を目指す「試合観戦契約約款」 この約款は、プロ野球人気の高まりとともに過熱気味だった「私設応援団」の活動を規制し、秩序とマナーのある観客席を維持するために、2005年12月にNPBが定めたものだ。
ざっくり言えばこの約款は ・正規のルートで入場券を購入すること(ダフ屋等からの購入禁止) ・暴力団の入場、観戦の禁止 ・不正なチケット転売の禁止(公認のリセールなどを除く) ・危険物、ペットなどの持ち込み禁止 ・試合進行を妨害する行為の禁止 ・誹謗中傷の禁止 を定めている。 そのうえでこの約款に付随する形で「特別応援許可規程」も定めて、 ・応援団として応援できるのはNPBの許可を得た団体だけ ・団体は構成員の名簿をNPBに提出する
としている。 今、ファンが球場に入場する際にゲートで必ず受ける「手荷物検査」はこの約款に基づくものだ。また、私設応援団が、球団が定めるエリアでのみ応援するのも、施設応援団のメンバー以外の一般観客がラッパ、太鼓など鳴り物を用いての応援ができないのも、夜10時以降の鳴り物を使用した応援が禁止されているのも「試合観戦契約約款」とそれに付随する「特別応援許可規程」によって定められているのだ。 この「試合観戦契約約款」の
第8条 (禁止行為) 何人も、主催者の許可を得ることなく、以下の行為を行ってはならない。 に来年2月以降、下記の文言が追加される。 (16) 写真・動画等の撮影及び配信・送信規程並びに主催者の職員等の指示に反する行為 文面を見る限り、球場内での撮影行為はすべて「禁止」になるように見える。 ■多くのファンがカメラを携行して球場に入っているが… 筆者はプロ野球を球場で観戦して半世紀以上になるが、デジタルカメラが普及してからは常にカメラを携行して観戦してきた。そして撮影した写真から、例えば、ある打者がいつごろから打撃フォームを「ノーステップ」から、足を上げるフォームに変えたか、とかある投手がサイドスローに転向したのはいつからか、などを手元メモ的にチェックしてきた。