MLBは大谷翔平のホームラン動画がYouTubeに出ているが…日本のプロ野球の現地写真「ネット投稿禁止」で広がる動揺
また、ベンチで監督がどの位置から采配を振るっているか、コーチや選手はどこに座っているか、外野守備の指示はどのコーチが行っているか、とか、コロナ禍の前後で、観客席の雰囲気、観客の応援態度はどう変わったか、などを画像で確認してきた。 筆者だけでなく、多くのファンがカメラを携行して球場に入っている。さらに、今ではほぼすべての観客がスマホを持ち込んでいる。チャンスや、お目当ての選手の登場で、多くの人がスマホをグラウンドに向けている。最近はスマホのカメラ機能の性能が上がってかなり大きな画像も、精細な動画も撮影が可能だ。
こうした行為もすべて禁止になるのか? そうではないらしい。 この「約款」に付随する「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」によれば、 第3条 (禁止行為) 何人も、試合中の球場内で、以下の方法・態様によって写真・動画等の撮影、録音、データ取得を行ってはならない。 とあり、 ・立ち入り禁止のエリアでの撮影 ・三脚等の大型機材やパソコンを用いた撮影 ・観戦の妨げとなる行為 ・通路、避難施設及びその付近に居座る行為
・フラッシュなどの使用 を禁じている。つまり上記のような逸脱行為をともなわない限りは「写真撮影OK」ということのようだ。 ■写真や動画をネットにアップできなくなる? ただし、その次の部分が、大きなポイントだ。 3.何人も、以下の写真・動画等を配信・送信してはならない。 (1) 前二項で禁ずる行為によって取得された動画・音声・画像・試合データ (2) ボールインプレイ中のプレーヤーを撮影した写真・動画等 (3) ボールインプレイ中のプレーヤー以外を撮影した動画のうち、140秒を超えるもの
(4) 試合中に配信・送信するもの(ライブ動画及びライブ音声並びにリアルタイムでの試合データの配信・送信を含む) (5) 明らかに営利を目的とするもの 4.前三項において、以下の場合はこの限りではない。 (1) 主催者が承認した場合 (2) 家族、友人、取引先その他これらに類する特定の者に向けた配信・送信であって、かつ、業として行われず、主催者が有する権利及び法益を侵害しないと認められる場合 つまり逸脱行為をしない限り撮影は可能だが、それをSNSやブログ、動画サイト、ネット掲示板、ファンサイトなどにアップしてはいけない、と言っているわけだ。筆者は15年前からブログを書いているが、ここに試合で撮影した写真をアップしてきた。来年2月からはこれも自粛すべきなのだろう。