玖麗「絶対にスターダムドリームをつかむその日まで何もあきらめない」

王座防衛に成功した天咲

　女子プロレス団体スターダムが12月24日、東京・後楽園ホールで『STARDOM YEAREND X'mas NIGHT 2024』を開催。フューチャー・オブ・スターダム王者の天咲光由が玖麗さやかの挑戦を退けて初防衛に成功した。 【動画】天咲光由が玖麗さやかに変形のDDTを見舞う 　天咲は10・5名古屋で難攻不落の王者・吏南を破り王座を奪取し、真価を問われる初V戦に臨んだ。玖麗は開始早々、場外ダイブを敢行するなど、果敢に攻め立てた。しかしスピアをキャッチされると、天咲がDDT、高角度DDTで反撃。エルボーのラリーから、玖麗がスリーパーで締め上げるもエスケープ。さらにミサイルキックを繰り出すもカウントは2。天咲は雪崩式DDTを見舞う。玖麗はスピア、ファルコンアロー、スピアと怒涛の攻めもスリーは奪えず。DDTで流れを変えた天咲が天聖を決めて、玖麗を仕留めた。 　天咲は「玖麗の言う通り、超新星としてデビューして、でも実力が伴わなくて、いろんな人にいろんなこと言われたり、辛くて苦しくて、痛い思いしてきた。死ぬほど泣いて生きて、やっとこのベルト手に入れた。スターダムの未来、背負える存在になった。だから、まだ負けられないんだよ」とマイク。 　玖麗は「今の話を聞いて、もっとすごいって、普通じゃないって思ったよ。でも、そんな天咲光由が持ってるベルトに挑戦できて、すごいうれしかったし、絶対に私もスターダムの未来を背負う、その覚悟はあるので。私はスターダムドリームをつかむその日まで、絶対に心折れないし、あきらめません！」と返した。天咲が「光由も、スターダムのてっぺんに咲くっていう夢があるから、これからスターダムの未来、一緒に作っていこうよ」と声を掛けられると、ガッチリ握手を交わした。 　バックステージで天咲は「勢いがすごい。でもまだまだこのベルト巻いて得るものたくさんあるし、このベルトから吸収できるものは全部吸収して、次のステップに上がらせるために、まだ手放すことはできない。1度きりじゃなくて、2度、3度、4度、5度、ずっと防衛していきたい」と長期政権を見据えた。 　玖麗は「悔しいです。今日は負けちゃったけど、絶対にスターダムドリームをつかむその日まで何もあきらめない。絶対に心折れないし、欲しいもの全部手に入れるまで、夢全部叶えるまで絶対にあきらめないので。明日からまた頑張っていこうと思います」と前を向いた。 　また、王者＝星来芽依vs挑戦者＝向後桃のハイスピード選手権は、向後がプランチャ、スープレックスなどで攻め立てるも、冷静に対処した星来がチェックメイトで3カウントを奪い、V3に成功した。 　星来は「コモモのすべてを知ってるわけじゃないけど、スターダムに来てから、練習のなかでも、試合の後とか、ずっとコモモのこと見てたので。チャンピオンですけど毎回余裕はない。スターダムだけじゃなく、このベルトを世界で一番価値のあるベルトにしたいと思ってる」とコメント。 　向後は「ハイスピードはすごいベルトだと思いました。それを守り続ける星来芽依、本当にかっこいい王者だよ。でもそのかっこいい王者から、次は絶対にベルトを剥がします。またチャレンジするからな。私、1ミリもあきらめてませんから」と再チャレンジを期していた。 『STARDOM YEAREND X’mas NIGHT 2024』 日付：2024年12月24日（火） 会場：東京・後楽園ホール 観衆：1,009人 ◆タッグマッチ 〇中野たむ＆なつぽい（25分33秒、アンドロメダ）●上谷沙弥＆スターライト・キッド ◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 《王者》○天咲光由（12分3秒、天聖→片エビ固め）《挑戦者》●玖麗さやか ※天咲が初防衛に成功 ◆10人タッグマッチ 朱里＆△舞華＆白川未奈＆羽南＆飯田沙耶（14分43秒、両者リングアウト）△刀羅ナツコ＆渡辺桃＆テクラ＆小波＆琉悪夏 ◆タッグマッチ ○岩谷麻優＆葉月（14分22秒、ムーンサルトプレス→体固め）●妃南＆レディ・C ◆3WAYトリオバトル ○安納サオリ＆水森由菜＆さくらあや（9分41秒、スペシャルポテリング）八神蘭奈＆●稲葉ともか＆ななみ ※もう一組は、AZM＆鈴季すず＆狐伯 ◆3WAYバトル ○鹿島沙希（10分3秒、コグマのダイビングボディプレス→片エビ固め）●浜辺纏 ※もう一人はコグマ ◆6人タッグマッチ 吏南＆○稲葉あずさ＆フキゲンです★（8分59秒、稲葉あずさの姉超→片エビ固め）●月山和香＆HANAKO＆梨杏 ◆ハイスピード選手権試合 《王者》○星来芽依（8分35秒、チェックメイト）《挑戦者》●向後桃 ※星来芽依が3度目の防衛に成功 ＜写真/文：ミカエル・コバタ＞