「21世紀枠」で初戦敗退も…自力で甲子園出場をつかんだ9校
3月18日に開幕する第96回選抜高等学校野球大会。開幕に先立ち、1月26日には出場校が発表。21世紀枠を含む32校がセンバツへの切符を掴むこととなる。 【表】春のセンバツ甲子園、歴代優勝校・準優勝校一覧 今大会から21世紀枠が「3」から「2」に減少。近年は21世紀枠選出校が大会で勝てておらず、21世紀同士の対決を除けば、最後に勝利したのは2015年の松山東(愛媛)まで遡る(※甲子園交流試合除く)。だが、21世紀枠で出場することの意義は、その年の勝利だけをもって果たされるものではない。 2022年の選抜甲子園では、大島(鹿児島)が一般選考で選出され、出場を果たした。2014年に21世紀枠で選出されて以来の出場で、聖地に“自力”で帰ってきた形だ。今回校も、また甲子園の舞台に帰ってくる姿に期待したい。ここでは、21世紀枠で選出されたのち、再び聖地に舞い戻った高校を紹介する。
2001年出場:宜野座(沖縄)
戦績:ベスト4 1回戦:― 2回戦:○7-2 対岐阜第一(岐阜) 3回戦:○4-3 桐光学園(神奈川) 準々決:○4-2 浪速(大阪) 準決勝:●1-7 仙台育英(宮城) 2001年に旋風を巻き起こした宜野座。21世紀枠枠が新設された初年度に選出され、ベスト4まで進出した。その後、同年夏の選手権大会にも出場。2003年には、春の選抜で、一般選考枠を勝ち取った。
2002年出場:鵡川(北海道)
戦績:2回戦敗退 1回戦:○12-8 三木(兵庫) 2回戦:●0-1 広島商(広島) 2002年に21世紀枠で初出場を果たした鵡川。三木(兵庫)を降して1回戦を突破し、甲子園初勝利を挙げた。この出場を皮切りに、04年、09年にも一般選考の北海道地区枠で選出され、計3度の春出場を果たしている。
2008年出場:華陵(山口)
戦績:3回戦敗退 1回戦:― 2回戦:○1-0 慶応(神奈川) 3回戦:●1-10 天理(奈良) 2008年の21世紀枠で出場を果たした華陵。2回戦では、神奈川の強豪・慶応を僅差で破った。3回戦では天理(奈良)に大差で敗れたものの、同試合で甲子園のマウンドを経験した安達央貴投手を擁し、翌09年夏に山口県代表として聖地に返り咲いた。